ひめごとユニオン




作品情報:2013年 SEVEN WONDER



はじめに:
そういえば今年発売のゲーム、1作もやってなかったなぁとかいう思いつきで。
店頭に行ったら残り1個だけ並んでたから買った。あ、絵は前々から気になってましたヨ。



音楽:B+
全体的に丁寧な作りで上品っぽさを感じる。強い印象を抱くとかは無かった。
エンディング曲はかなり良い。



絵:A
圧倒的な安定感。CGの可愛さと肉感的な点、立ち絵のボリュームは文句無し
強いて言うなら挿入部分が前過ぎる。それだと尿道に挿入してるだろみたいなのがたくさん。(2次元だし重箱の隅をつつくレベルな文句です)



シナリオ:B+
ジャンルはファンジー+学園物だけど、設定の割に平凡な水準。
ベクトルが設定と同じくバカ方向に面白いシナリオになるんかと思ったが、どちらかという微笑ましいとかニヤニヤするといった方向なため、
ファンタジー要素がある点を除けば普通の学園物の作品とノリがほとんど変わっておらず、安牌臭が凄まじい。
ギリギリそのファンタジー要素で繋ぎ止めているといった感じ。
文章自体はできるだけダレないよう配分され(一部ダレるが)サクサクと読みやすく、シリアスをあまり深刻にしないような工夫がされ、ストレスを感じることなくプレイできるのは良い点か。
序盤の展開とかは結構好き。

が、しかし。
小春ルートの主人公だけ糞。
くだけた感じの調子者なのはいいが、
ここぞってときの台詞までふざける上それがぐだぐだと長ったらしくいい加減にしろよと思うくらい決めない奴に成り下がってておちゃらけすぎ。
正直うざすぎてプレイ中断の危機に見舞われた。




キャラ:A-
小春が何気に巧いなと思った。
夕輝はまぁ大御所の人だし流石といった具合。絶妙なちゅぱ音とか他の3人とはレベルが違う。



システム:A-
あんま分からんが演出面ってもう最近のゲームは全部こんなもんなの?
そこまで紙芝居っぽさも感じなかった。
ちょいちょい台詞が途切れたり違う台詞が再生みたいなのはあったけど微々たるもの。
エンディングのアルバム演出は結構好み。



総評:B+
大作でもないが大きく低空飛行してもいない水準。
絵柄が気に入ったのであればまぁそこそこ楽しめる。
なんだか設定を生かせてないただのキャラゲー作品といった印象。
というか、はねるちゃんルートまだ?


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ まさしく肉感的 安定
シナリオ    ★★★☆☆☆ 悪く言えばキャラゲー
音楽      ★★★★☆☆ 上品丁寧
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★★★★☆ 好みであれば
総合評価    ★★★★☆☆ 

  

 

VenusBlood -ABYSS-




作品情報:2011年 dualtail



はじめに:
ジャンル開拓と気まぐれと使用目的の意味合いで買った。
とりあえずシナリオ一通り自分でやってから攻略なりを見てみたが、もう選択順やらフラグやらぐちゃっとしてて嫌気が差した。
やっぱりシナリオや得ろシーンを早く見たいという欲求の方が強いみたいで、純粋にSLG部分を楽しめてない気がする。
コンシューマにある名作・傑作並みのゲームシステムレベルじゃないとたぶん一生こういうタイプのゲームは食わず嫌いなままだろうなと思った。
SLG要素入った18禁ADV向いてない事がわかっただけでも良かったけど。



音楽:B+
雰囲気は割りと良かったかな程度に留まるレベル。
EDがそこそこ。
あとこういう「んほおおお」みたいな事言うタイプのゲーム初めてやったんだけど、声優ってマジで大変なんだなと思った。いやまぁ得ろかったけど。
テキストの言葉チョイスはわりと琴線に触れる感じで良かったけれども、尺八は水気ありすぎてあんまり好きじゃないな。



絵:A-
ちょっと丸っこい感じが受け入れる事ができる方ならだいぶイイ線いきそう。
等身低いのかなと思ったらそうでもないし。
シチュエーションのおかげもあるだろうけどCGの多さと体型(アングル)の描き方と捉え方は良品質。



シナリオ:B
なんというか王道的なモノ。
文章で迫力出すのってやっぱ難しいんだろうなーと読みながら思った。
敵がもう序盤から終盤までずっと力を合わせて撃破のワンパターン。別に嫌いな展開じゃないけどさすがにずっとそれは飽きるし終盤だとハイハイってなるやろそりゃ。
シナリオのせいじゃないけど煩わしいシステムのおかげでちょくちょく途切れる感じになったのも原因な気がする。
キャラは結構いるしそこそこ立ってるのでそこは良かったと思う。



使用感:S
自分のジャンル開拓を広げてくれた意味合いも込めて。触手とかフタナリとか。
シチュエーションも堕ち系統があったのは良かったと思うし何よりシーンが多い(まぁ使うというプレイ要素も含まれているゲームだから当たり前だが)。
ファンタジーと得ろの相性ってやっぱり良いのかもしれない。悪い意味じゃないけど都合の良いシチュエーションを生み出しやすいし多方面をカバーできる強みがある。
ジャンル許容できる方であれば幅も数も多いので絶品レベルではないかと思われる。
母胎ステータス画面のキャラアイコンがすでにやばくて正直色々な意味で干からびるわコレ。



システム:B+
言うほど戦闘面白くねえ。
カオスシード+FEみたいなイメージだったから余計そう感じてるかも。あとは上記にも述べたように全体的に自分に向いてない。
ステータスの数値やスキルがランダムだったりユニット作成は物凄く好みだったが、戦闘とマップ作成が本当に微妙。
ユニットのタイプが1師団に入り乱れすぎて攻撃も何が起きてるかさっぱりだし、結局面倒になって武将のスキル乱発で終わらせる事がほとんど。
マップに至っては階段概念が無く好きな場所に突入され放題。終盤だと部屋が一撃破壊。
戦略ってなんすか?
あと、序盤辺りの敵大将倒しても何度も後々復活してまた戦わされるしいい加減うざかった。
マップにユニット配置タイプが良かったです。



総評:A
コンシューマにある名作級の面白さを期待してると自分みたいにスカる可能性がありそう。
そもそもそんな面白いシステム作れるならそっちで作品出すわな。
しかしまぁ使用目的での購入と割り切ると絶品級なのは間違いない。
ジャンル開拓しようと思ってる方もいかが?


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ 絵柄というよりアングルとシチュのセンスが高品質
シナリオ    ★★★☆☆☆ ちゃんとまとまってるが展開飽きる
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 
システム    ★★★☆☆☆ 肩透かし食らう可能性あり
使用度     ★★★★★★ 干からびる程使えた
総合評価    ★★★★★☆ 

  

 

Crescendo 〜永遠だと思っていたあの頃〜 Full Voice Version



作品情報:2003年 D.O. (無印2001年)


はじめに:
アナザーは個人的にちょいと蛇足を感じたキャラもいたが概ね満足。っていうか重くしすぎたらただのめんへらじゃねーか!



音楽:A-
良さげなやつ数曲を使いまくる仕様。
作品に合ってて良かったと思うがやっぱりもうちょい数欲しかったかな?



絵:A-
目と指はちょっと…って部分もあったが、なんか表情が巧い。唇と髪も。
量産型な絵柄じゃないし綺麗でちょっと儚い雰囲気とか作品にマッチしてる。(というかイラストレーターが女性っぽい)
CGで渾身なやつもちらほら。



シナリオ:A
学園モノの一部分に焦点を絞り、それを丁寧に、濃く、綺麗に纏めているのは秀逸。
テキストはちょっとキザっぽく感じる人もいるかもだが、許容もしくは好む人であれば読んでいて半端じゃない安定感を感じると思う。
短編モノの内容ではあるが丁寧で細かい描写が容易に浮かぶテキストと回想を挟んでくるので物足りなさはあまり感じなかった。
正直、得ろシーンの文章でさえ読んでて良いなとか思った。



属性:A
年上とか背が高い後輩とかもうストライクゾーンをびしびし攻めすぎ。



総評:A
丁寧な描写で安定感があり、短いながらも比較的濃い内容で、しっとりした世界観。
プレイ後に心地良い余韻をもたらしてくれる素晴らしい作品


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 癖あり 表情が良い 髪細かい
シナリオ    ★★★★★☆ 抜群
音楽      ★★★★★☆ 良いけど、クラシックだから良いみたいな錯覚に陥ってる可能性が
個人的お勧め度 ★★★★★★
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★★☆☆ 年上好きなら
総合評価    ★★★★★☆ 割と名作位置な気が

  

 

ひめしょ!



作品情報:2005年 XANADU


はじめに:
陰部のシップ剥がしイベント、本気で笑った。
ポチの過去詳細とルート追加まだ?(切実)



音楽:B+
別段良いってほどでも。
OP/EDも微妙。



絵:A-
目の描写(目尻とか)やらでも分かるとおり癖が若干あり。
CGはなんかこれ酷くね?みたいなやつもあったりだけど、ちょいちょい凄く良いのもある。安定感はない。
立ち絵の表情幅が結構多くてなおかつコロコロ変わるのでプレイしてて好印象。



シナリオ:B+
シモネタ連発しすぎでやっぱり食傷気味。
破壊力のあるイベントもある反面微妙なテキストもあったりなど良いとこ悪いとこの差が割かしあって面白さの波の浮き沈みが激しい。
上手く捌けないとグダグダの糞展開になってしまう「国」とか「王」とかをあえてバッサリ切ってるのも良い判断だなーと思った。
いやバッサリ切ってるというか、上手いこと超設定だけをコメディシーン等で活かして、後半のグダりを削減してたというか。
個人的にはその変のワクワクする設定ももうちょいシナリオに入れて色々知りたかったところではあるんですけどね。
擬似家族シーンがもうちょいあればさらに良かったなという願望。
この微妙な貞操の低さや妙なテキストの勢いはやっぱりあのライターさんの魅力か。
んでもってキャラ立たせるのうめー。
ココ→期待してない→おもろかった
サキ→期待してた→微妙だった
ポチ→単独攻略よろしく→ポチルートなく憤怒



雰囲気:A-
コメディ:シリアス:感動=7:2.5:0.5
寮に住んでヒロインと共同生活の擬似家族空間タイプ。ちょっと薄いけど。




キャラ:A
キャラ設定+声優さんの演技力で秀逸。
声が良い。
ナナミの終盤泣きとかコハルとかすげえ。というか全員要所要所でしっかり巧い。
キャラ的な好みを言えばやはり、ポチ。糞犬いいよ糞犬。




総評:A-
全体的に癖が強めかつテキストがつまらない部分もある。
しかしキャラがしっかり立っており、
国がー王がーとかを後半に持ってきてややこしくしていない構成なので、テンポも良く進めやすい。
基本的には楽しくプレイできるラブコメだが、尖ってる故に好みがわかれそう。


 

-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 癖あり CGが一部絶品 キャラがしっかり立ってる
シナリオ    ★★★★☆☆ コメディ 比較的息切れ無しだが落差有り
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ★★★★★☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★☆☆☆ 一部だけ
総合評価    ★★★★★☆ もう一押し

 

ねがぽじ 〜お兄ちゃんと呼ばないでっ!!〜



作品情報:2001年 ACTIVE


はじめに:
結局何が言いたかったの?
10年以上前の作品に文句言っても仕様がないけど、BGMと演出粗末すぎやろ。
同年に出た作品と比べたとしても酷い。
あと誤字が多い。


音楽:C
糞過ぎる。
ちょっと信じられないレベル。
そもそも流すタイミングとか場面もミスマッチな事多すぎて話にならない。


絵:B
枚数多いわけでも特別良いと思ったわけでも。
あと、普通に立ち絵が表情変化する方が好きです。
というかシリアスシーンにちょいちょい挟まれるギャグテイストな表情どうにかならんのか?理解できない。


シナリオ:B+
シリアスとコメディ(ギャグ)をバランス良く取り入れているのが良い点でもあり悪い点でもある。
まぁ完全に広場まひるありきなんだが。
良い点としては、重いシーンやらが柔らかくなりある程度読みやすくなる。
悪い点は緊張感があったり切れたりで起伏を感じにくい移入できないイライラする。
で、自分は圧倒的に後者を感じまくった。
これはBGMと演出のせいでもあるけど(ここぞって場面で糞BGM流れたり、顔アイコンがいつまでもギャグ風デフォルメだったり)。
まひるの色々な心情も含めて、傷つけられてもその場でごまかすけど実は…とか、おバカな設定なおかげで表現しきれない感情とか、
その辺りは物凄くいいと思う。
だがシリアスの配分っつうか、もうちょいその要素長めに尺とって広げてもええんちゃう?みたいな印象を終始纏いつつプレイしてた。
分別がもうちょい欲しい。
内容的にはない頭振り絞った結果「結局何が言いたいの?」で終了
説明不足感が凄まじい本筋ルート。
想う人がどんな姿になってもそれでもあんたは一緒にいることができるのか的なことを言ってるのかなってのはわかるんだが、
上記の起伏があるんだろうけど起伏を感じない流れのせいで別にそんな嫌がらず受け入れてますやーん状態で結局それで?って感じでした。
ファンディスクみたく日常編見れたら(というかまひるを見れたら)それで満足ですわ。


キャラ:A-
主人公が凄い。可愛すぎる。
全部のルートが広場まひるルートすぎて凄い。
主人公ボイスON以外の選択肢が見つからない。




システム・演出等:C
間違いなく糞。



総評:B+
糞すぎる点は多々あるが、
・コメディ(ギャグ)シーンがなかなか面白い
・広場まひるという秀逸主人公
の2点だけでプレイする価値を若干保っている作品。
特に後者の魅力が凄い。
まぁ間違いなく私は人に薦めないです。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆ シリアスでギャグテイストアイコン
シナリオ    ★★★☆☆☆ コメディと主人公は良いんじゃね
音楽      ☆☆☆☆☆☆ 品質と流すタイミング糞
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★☆☆☆☆
総合評価    ★★★☆☆☆

 
 

ロケットの夏



作品情報:2002年(Box発売は2005年) TerraLunar月面基地前


はじめに:
後から知ったけど絵は咲の人だったんですね。


音楽:B
少なめだけど田舎の清涼な感じが出ており悪くない。
曲流すタイミングやらそのへんの作りは下手。
EDも微妙すぎる。


絵:B+
立ち絵はやっぱり当時のクオリティかなと思ってたがCGは今でも通用するんちゃう?ってレベルなのがちらほら。
柔らかくて暖かみがあってなかなか良い。
背景は微妙。


シナリオ:B
やはりシナリオの短さが影響して小粒感が否めないか?といったところ。
キャラによりだいぶシナリオの内容が違ってくる夏の田舎町ゲー+ちょい未来。
メイン以外(いやひょっとしたらメインすら)の攻略キャラたちの恋愛過程が短すぎて、
個人的にキャラ紹介をなでただけでもうエッチシーン入ってたというもう何を言ってるかわからねーと思うが状態だった。
わりかし日常会話もつまらんってことはなかったしテンポもいいんだが仲間たちとのワイワイ過程がもうちょいあればもっと良かったんじゃないすかね。
私はロケットやら機械はあまり関心が無いのでそこら辺で入り込めなかったせいもあるだろうけど。
とりあえず簡単に言うと短い。


エロ:B+
1人1回だけど絵も相まってそこまでエロさはない。
1回のわりに絵奮発しまくり+上手いからその点はすげーって思った。


システム:B+
可も不可もなく。(そもそもそこまでセーブロードするような長さのゲームでもないっていうか)
Vistaで動いたけど音楽がぶっつぶつでプレイ不可能。
互換モードやら試したらいけました。


総評:B
どのキャラも綺麗に終わってくれるので充実感はある
が、しかし小粒。並作に留まっている。



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 一部良品質
シナリオ    ★★★☆☆☆ そこまで響かず
音楽      ★★☆☆☆☆ OPは好き
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★☆☆☆☆☆
総合評価    ★★★☆☆☆ ロケット別に好きじゃない

 

終わりなき夏 永遠なる音律




作品情報:2009年 φâge(ファイアージュ


はじめに:
なんで普通の田舎学園モノにしなかったの?
登場人物が主人公の態度にイライラしてるだけじゃなくてプレイヤー側もイライラしてますけど?
バカなの?



音楽:B+
そもそも別段詳しくないからクラシック系統がくると良いと思ってしまうよう刷り込まれてる気もする。



絵:A-
水準高め。
量産型からちょい飛び出てる辺り。CGのべたつるな塗りも好み。
乳袋顕著。



シナリオ:B-
やっぱダメじゃね?
共通で全部やるのは別にいいんだけど(テキスト自体はそこそこだし)、その後もまだだらだらと続くし
なおかつ得ろゲ特有主人公発動でストレスがマッハ。ぶん投げたくなった。
配分考えろ。



システム:A-
立ち絵が動くとかいうレベルじゃない。
これ作るの面倒だろうな…。



総評:B
導入からちらちら影を落としている背景を見せ付けられて微妙。
それなら他作品とリンクさせず単独作品でいった方が確実に良かった。
あと配分糞。



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ そこそこ良品質
シナリオ    ★★☆☆☆☆ だるい
音楽      ★★★★☆☆
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆
システム    ★★★★★☆ 結構動くし文句無い
使用度     ★★★☆☆☆
総合評価    ★★☆☆☆☆


 

パティシエなにゃんこ




作品情報:2003年 ぱじゃまソフト


はじめに:
絵回避とか食わず嫌いしたらダメだなと実感。



音楽:B+
品質はずば抜けてないけど作品の雰囲気にはマッチ。



絵:A-
食わず嫌いが発生する恐れを含んでいる感じだが得ろCGが普通に得ろかったり巧かったりでびびる。
なんだろ、体位とアングルが良いのかな。
立ち絵はそこそこに表情も変わる。
慣れる慣れない以前にプレイ動機に繋がる部分を少なからず占めてるから難しいところだとは思うけど悪くないですよ。



シナリオ:B+
作品のテーマや雰囲気のわりに全体的なテキストはテンポが良く進めやすい。
日常描写も優秀キャラが数人いるおかげで面白いのもプラス。
主人公の鈍感さが後半出てきてグダるのがやっぱり欠点。
どいつもこいつもだけど、ぎゃるげの主人公達はもっと「人を好きになった」事に気付いてもいいのではないか。
その上で対象を意識したり、もっと知ろうとしたり、こちら側からアプローチをかけるようになるのが人間だろうし、恋愛は付き合う前のお互いがどぎまぎしている時期が一番楽しいと私は思う。
明らかなアプローチを相手からされているのに相手の気持ちに微塵も気付かないような奴が相手の気持ちを上手く考えられるとは思えない。
ゲームと割り切れる部分もあるんだろうが、人をしっかりと思う気持ちと受け取る気持ちを表現しないで何が純愛だよとも言いたくなるわけです。



雰囲気:A-
実家喫茶店に帰省しつつ擬似家族わいわい展開。
ファンタジー要素が若干絡む。
重すぎるシリアスは無し。



キャラ:A-
なかなかキャラが立ってると思う。
矢口茉理姉小路冬華がやっぱ良い。



総評:B+
大きい感動があるといった類のゲームではないのでそこを期待すると肩透かし食らう。
全体的にテキストが楽しく読めてまったりほのぼのなゲーム。
甘ったるい系が受け付けない人はやらない方が良さげ。

 

-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ CGはそこそこ 得ろCG一部安定
シナリオ    ★★★☆☆☆ 日常パート面白い 後半だるい
音楽      ★★★★☆☆ 作品には合ってる
個人的お勧め度 ★★★★☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★☆☆☆
総合評価    ★★★★☆☆ 大当たりじゃないけど外れじゃないまったりゲーしたいならこれ


 

残暑お見舞い申し上げます。




作品情報:2008年 めろめろキュート


はじめに:
ライターの実力差がおもっくそ作品内に出てる上に設定すら相違点あっておかしい。


音楽:B+
わりかし耳当たり良い感じ。


絵:A
キャラ温度差があるけど立ち絵・CG共に品質高すぎるのがちらほら。
得ろCGをばんばんちぎっては投げみたいな使い方するんではなく寄り引きを工夫して使ったりしてそれがなんだか活かせてるのも良いと思った。


シナリオ:一部A-・他B
導入、共通、壬生、華奈だけ平均を飛び越えててそこそこ安定感がある。
あんまりダレない日常風景、ヒロインの絶妙な貞操レベル、主人公の性格、その他諸々の要素が巧く混ざり合って、
なんだかよく分からない変な勢いで納得してしまう魅力がある。
その他はテンプレ田舎学園の安牌臭がすごい。


雰囲気:A-
田舎学園モノ。キャラによるけど後半そこそこシリアス→ハッピーな流れ。
仲間内での日常描写が良さげ。


キャラ:A-
華奈の完成度たるや。


総評:B
普通におもろいのに明らかテキストに差があってダメな方が足引っ張ってるのが顕著


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ CG一部絶品
シナリオ    ★★☆☆☆☆
音楽      ★★★★☆☆
個人的お勧め度 ★★☆☆☆☆
システム    ★☆☆☆☆☆
使用度     ★★★★☆☆
総合評価    ★★★★☆☆ 一部分だけ

 


 

夏色小町



作品情報:2003年 Purple software


はじめに:
春色(システム)+秋色(シナリオ・キャラ)仕様の冬色まだ?
なぎさが色々な意味で飛び抜けてて良かった


音楽:B+
特に悪くもないけどやっぱ昔の作品だから古臭さがあったりはする。


絵:B+
一枚絵がなかなかよい質。
得ろはキャラによっては少なめだったりするけど問題ない感じです。
男キャラの冷遇さ加減がすごい。


シナリオ:B
個々の差はあるけど短い。
短い上に攻略対象に入れる意味がわからないキャラとか過程が薄すぎるとか問題点も多いように思う。
ほぼ学園テンプレート物なので後半の脇役ばっさり具合とかだれ展開は削っている点は良いと思ったけど、なんか重要な部分もばっさり削っていてそれはダメだろみたいな部分がある。
メインヒロインがシナリオによって悪役になってて可哀相というかイラつくというか、まぁその悪役も必要だったりはするんだけど最終的にそれが上手く活かされて反映しているかというと別にそうでもなくて何にも解決してないじゃんみたいになってる。
なぎさがなんかキャラゲーで押し切れるくらいに魅力があってシナリオは短くて並なのにそれを感じさせない凄さがあった。


システム:B
可も不可もなく。
なぎさのCG回収が眼鏡差分になってなくてちょっと意味はわからなかった。


総評:B
さっくりとは終わるけどさっくりしすぎた気がするし特別面白いシナリオでも無いし。
妹属性は割とイライラするタイプなのでこういった結論が出た気もするけど。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆ 絵柄は好きなんだが
シナリオ    ★★☆☆☆☆
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★☆☆☆☆☆
総合評価    ★☆☆☆☆☆ なんだコレ…。

春色桜瀬



作品情報:2008年 Purple software


はじめに:
パープルの四季シリーズだったので期待していた。
あと黒井先輩ルートまだですか?


おすすめであろう攻略順:
ラストにこのは。後は適当。


音楽:B+
春らしさを感じさせる曲も盛り込まれており割と良い感じでした。


絵:B
立ち絵の方が魅力的で一枚絵が全体的に並み。
得ろシーンの体位はそこそこ種類あるんですが、なんだか微妙です。


シナリオ:B
ラストがほとんど力技で持って行ってる所為で置いてけぼり感。
テンプレ固め+危険要素を抱えており安牌臭が半端ない。
妹が攻略対象じゃなくてサブ扱いだとやっぱ映える気がするからそこはよかった。
前々から思っていたけど「・・好きなのに」「何か言ったか?」「なんでもない!」みたいなやり取りいい加減やめようぜ。余りに出し尽くされてる感のあるやり取りだしそれをきちんと料理できるならまだしも安易に連発されるのは見てて不快。
まぁこの作品が恋愛できません設定がちゃんとあるからアレだけど、なんか主人公が好き感情認めるの遅すぎる作品多くないですか。別に好きなの認めてもいいと思うし恋愛の面白いところって付き合う前の過程で起こる感情だったりドキドキ感だったりが面白いわけで最初からヒロインに一方的な好意を見せ付けられても正直おもんないです。
好きになるまでの過程は必要だが、好きになった途端付き合う展開になって告白シーンで主人公が「うわ言葉がでねえ・・」みたいなドキドキ感出されても正直薄っぺらく感じるわけで。

個々のシナリオや長めの感想↓
こちら


システム:A-
選択肢については少なめでゲーム性は皆無。
しかし演出がとても高品質。良い。


総評:B+
ファンタジー要素が上手くまとまってないのでそこら辺が気になる人はすんごくおすすめしにくいです
テーマに沿った作品として言えば色々な意味で上手くいっている作品だと思います。
ほのぼの学園だったり演出だったり。
ただやっぱ並。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆ 立ち絵はいいけどCGのパッと見た時の違和感 あと表情が硬い(乏しい?)
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 安牌臭しすぎ これ必要だろみたいな演出が無い
音楽      ★★★★☆☆ 作品にはマッチしてるかな程度
個人的お勧め度 ★★☆☆☆☆
システム    ★★★★★☆ 春っぽい演出とか
使用度     ★★☆☆☆☆
総合評価    ★★☆☆☆☆

 

ゆきうた



作品情報:2003年 Survive


はじめに:
びすた版が出たので。


音楽:B+
曲数は少なめだが丁寧な作り。
遅めのテンポで和むような曲が多く個人的にはよかった。


絵:A-
完全贔屓。
いやしかし一枚絵の構図とか塗りの柔らかさとかほんと凄いと思うんですけど。
立ち絵の体バランスとか完璧だわキャラ可愛いわ。


シナリオ:B+
甘くみたらA-辺りな感。
学園もので少し伝説要素が追加。
ヒロイン役であろう位置のキャラが結構どうでもよくて脇役チックなキャラが異常に突出しててちょっとびっくりした。
何かが足りてない気がする。強いて言えば数名のキャラたちは言動が少しおかしいところ。
作品ってのは予定調和を崩すことができればある程度成功な部類なんだけど、そのベクトルっぷりがなんかおかしい。確かにびっくりしたけど結構どうでもいい方向に転がってないかこれ?と思う時が何度かあって、そのキャラが今何を思っているだとかの感情が最初から下手したら最後の方まで読みづらい奴もいて入り込む余地がない。こういった違和感がへばりつくのだが、実際何が悪いのかと言われれば完全に指摘することができない。なんでだ。
単純にシナリオが面白くないってわけでもないんだがなー。






システム:B+
びすた版なので改良されてる。と思いたい。
MAPにキャラフラグが見えるので簡単。なのでゲーム性自体は皆無。


総評:B+
日常具合は終盤辺りまで普通の学園生活が続くのでだれる可能性はある。
妹の最強馬鹿の使えなさ具合が面白い


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 絵柄好み 笑った表情が良い
シナリオ    ★★★☆☆☆
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★★☆☆
総合評価    ★★☆☆☆☆


 

つよきす二学期



作品情報:2008年 きゃんでぃそふと


はじめに:
ただのキャラゲーに降格?


音楽:B+
前作流用+新が数曲。
OPとEDの出来は悪くはなかったと思います。


絵:A-
一枚絵?というか体位の数がキャラごとにかなり用意されていて、それでいて捉えてる角度のセンスがかなり良い。かなり得ろい。うまい。
イベント絵がもうちょっと欲しいなとか贅沢を言ってみる。


シナリオ:B
前作をやった方がいいと思いました。
テキストの勢い、パロディの多さ(別にこれはどうでもいいけど)、笑える箇所、が全て劣化。
イベント行事の減少も原因かと思う。1期はシーズンが夏ってのもあって行事ごとが多かったのが良かったんだろう。今回は冬だし正直イベントなんて年越しとクリスマス程度で体育祭みたいなハチャメチャな展開に持っていくのは難しいだろうし。キャラも多いためイベントが削られたのか?
あと、自分が重要としている各キャラとの好感度が上がっていく過程というのものが薄かったというのが残念。
接触から好きになる、告白する、までがいかんせん薄くていまいちぴんときません。
え?それで好きになっちゃうんだ、みたいな。
各キャラの得ろ補完はいいんだけど、最後に別段どでかいイベントがあるわけでもないのに後半に得ろばっか(前作でもそんな感じだったけど)持ってきていたので配分悪いなぁと思いました。


システム:B
スキップ遅い。


総評:B
もっと勢いがあって生き生きとしたゲームだったのに、単なるキャラゲーに成り下がってしまったような印象を受けた。
全く持ってつまらんとか勢いが無いってわけじゃないけど、1学期の方が明らかに上
新キャラは可愛いし絵柄はいいのでそこで許容できるかどうか…。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ なんか体位得ろい キャラ多いせいで数少ないのが微妙
シナリオ    ★★★☆☆☆ 夏イベントの方がやっぱ面白いわな
音楽      ★★☆☆☆☆ 流用て…。
個人的お勧め度 ★★☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★★☆☆
総合評価    ★★★☆☆☆ 勢いはそこまで死んでないけど前作やってるならがっかりレベル


 

秋色恋華



作品情報:2005年 Purple Software





音楽:A-
曲数はやや少なめだが、質は結構いい。
個人的には、世良のテーマとかいいな。
OP曲がかなり秀逸。(動画まぁ別として)


絵:A-
一枚絵の質は結構高い気がする。
立ち絵は少しばらつきはあるものの種類はそこそこあり。


シナリオ:A-
正直頑張っている。
魔法だとか妖怪だとかそういうものが全くなく、地に足がついた(?)普通の学園物。
だれるような日常を展開してしまうのが普通なんだが、そのテンプレでテンポよくシナリオが進んでいくため飽きることがない。良キャラもいるおかげで楽しめる。キャラごとの温度差もあまりないし、だいぶいい感じだ。
あと、得ろげ特有の主人公のうざさとかが目立たないタイプのゲームだったのも良かった点。
しかしFDではうざさがかなり目立っていて速攻でプレイ中断。本作プレイだけで正直いい。
↓キャラごとにごちゃごちゃ言ってるレビューはこちら

※別ブログへ飛びますのでご注意下さい
<ロングレビュー>


システム:B+
窓上に日付や名前が出てくるのは結構いいな。


なかなかおすすめできる:A-
王道チックなのですがキャラが良い感じで動いていて飽きが来ず楽しめる
良作。

-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 若干硬いが立ち絵の幅あっていい具合
シナリオ    ★★★★☆☆ テンプレ学園の割りに言うほどダレ無し
音楽      ★★★★☆☆ OP好き OP買い
個人的お勧め度 ★★★★☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★☆☆☆☆
総合評価    ★★★★☆☆ そこそこ悪くない水準


 

ラッキー×クロス



作品情報:2008年 コトノハ feat.戯画


はじめに:
ラクロス=おまけ


音楽:B+
悪くはないが印象にも残りにくいものが多々。
聴いていてそこまで退屈はしないが。少し普通な感。数日経つと忘れる。


絵:B+
目の描き方にレイプ目っぽい類のものが交じるので苦手な人は引くかもしれん。
ほのぼの学園系なのにアヘ顔っていうのもちょっと萎える気がする。
比率とかの具合は普通だけど一枚絵は得ろい感じ。構図がうまいのか?


シナリオ:B-
素材は良いんだけど要素入れすぎて意味不明に陥った感がある。
伏線が難解すぎ?回収もうまくできてない。そしてラクロスでやる意味あったのか疑問。くっつけただけな感がぷんぷん。
あと、ヒロインと仲良くなる過程が薄いし短いしで好きになる理由になってない気がする。
シナリオ配分も悪いので後半が意味もなく得ろシーン連発でどう見ても抜きゲーオンラインですありがとうございました


↓残念なロングレビュー

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長めのごちゃごちゃ言ってる感想


システム:B-
戯画がパートナーブランドらしくその点はぬかりない。
と言いたいが、かなり動作不安定。会話ログ見ようとしただけで5回はフリーズした。


地雷臭がかすかにする:B-
小粒。初回版買う必要をあまり感じない。(買ったけど)
絵だけでいうとなかなかいいです。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 絵は好き
シナリオ    ★★☆☆☆☆
音楽      ★★☆☆☆☆
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★★☆☆ 絵好きならCGはそこそこだからアリかも 
総合評価    ★☆☆☆☆☆ シナリオ重視の皮を被った抜きゲー風味

 

はるのあしおと



作品情報:2004年 minori


はじめに:
別ジャンル開拓のため購入。


音楽:B
日常曲は普通。ドタバタ感のある曲はなんか曲調が古く感じた。
神秘的ムードを出す静かめな曲が結構良かったが、OP・EDは印象薄。
動画とかの良さだけで曲単体の評価は上がらないです。


絵:B
顔と手の比率はだいたい合ってるんだが、指がえらく太い。ちょっとひどい。
薄暗いところから差す光の具合とかが妙に上手かった。
ロリ。


シナリオ:B
確かに妙な仕掛けを入れずに伝えたいことをそのままに、というのはわかった。けどそのシナリオの進め方は、テーマがだいぶ最初の方でわかってしまって主人公がくすぶっていてヒロインと出会って衝突して解消するんですね、分かります。ってのをもろに悟ってしまうスタンスになってしまう予定調和。
じっくりことこと暖めていくような作品だが、つよきすナツメグみたいに笑わせるような話も特に無いしっていうか皆無。別段シリアス系統のゲームでもない学園モノで笑える部分が無いとか終わってる。
最後の方は奇麗事をぐちぐち並べてるだけに見えた。主人公を先生じゃなくて生徒にした方が良かったのかも。


システム:B
口パクとかあったんだけど受け付けなかったのでOff設定にした。


確実に贔屓目:B
やり終わった後の爽やかさ(達成感的な意味で)はあるが、シナリオがどうにも普通な感。
それ抜きにしても、頭一つ抜けてるような作品ではない。やってて眠くなるし継続が困難


-分かり易いまとめ-
絵       ★☆☆☆☆☆
シナリオ    ★☆☆☆☆☆ ねむい
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ☆☆☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ☆☆☆☆☆☆
総合評価    ☆☆☆☆☆☆ というかひたすらにテキスト好きになれなかっただけです


 
 

天使のいない12月



作品情報:2003年 Leaf


はじめに:
雰囲気はいいなと前々から思ってた。


音楽:B+
音の質はいいんだけどぶつぶつ切れては再生切れては再生で印象に残りにくい。勿体無い。
OPがそこそこ。


絵:A
相変わらず安定してるというか。


シナリオ:A-
後味悪いのに妙に印象に残った。数点理由がある。
何かを掴めた人がいる、でもその犠牲になった人もいる。といった風な、ゲームならではの皆がハッピーになりましたを描くことがなく、どこまでも現実的なシナリオってのが一つの要因。
この作品のいいところは「鬱さ加減」がいいからとかじゃなく、まず上で挙げたどこまでも丁寧に描き続かれるリアルな流れがあること。
それと、得ろシーンをただの得ろシーンで終わらせていないこと。作品の種類によりますが、美少女ゲームの得ろシーンというのは、攻略キャラのサービスショット的な位置であり、あまりシナリオへの意味を持つことはありません。しかし、この作品ではセックス自体に色々な意味や理由がこもっていて、ここでもまた考えさせられたりシナリオの流れを掴んだりすることがあります。その点で言えばこのゲームは少し特殊です。
そういった他の作品にはあまり見られない点と、ゲーム自体が出す何処か物悲しいけど癖になる雰囲気が、この作品の魅力となって印象に残ったようです。
「鬱ゲーだからおすすめ」と一纏めにするのはちと如何なものかと。



長々とべた褒めしているレビューはこちら↓

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長めのレビュー


システム:B
でぃすくれすにしろ!!!!!!


ある程度良質:A-
勘違いしてる人が多い。シナリオは良い。
プレイしたら何かしら思うことは出てくると思います。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆
シナリオ    ★★★★★☆ 程々に息切れせず徹底した現実的なシナリオ
音楽      ★★★★☆☆ OP良し
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★☆☆☆
総合評価    ★★★★★☆ ちょっぴり変化球したいなら


 

カタハネ



作品情報:2007年 カタハネ


はじめに:
ココゲーでしかない。


音楽:A-
基本的に高水準。丁寧な作り。・・・だが、だが。だるい。とにかくだるい。シナリオのせいで曲が悪く聞こえる。聞いてると眠くなる。本当に勿体無い限りだ。これは痛い。


絵:A
本気出してる。
ちょっとだけロリ系?


シナリオ:A-
画面の見え方は劇を見ているような感じになる。ゲームをしているというかアニメを見ているような感覚に近い。
正直、過去現在を繋ぎ合わせてほとんど矛盾やらブレがない感じで作り上げているので評価はAでも過言じゃない。が、テンポが悪い。小説を書く時、一日の出来事を全部書くんじゃなくて重要な部分だけをごっそり持ってきてそこに焦点をあてると思う。他のどうでもいい「朝起きて歯磨いて学校行って」とかを付け足していくよりも「今日はヒロインに告白する」という大事な部分だけに焦点を当てる話の展開の方がスムーズだから絶対にいい。
ずるずるとだるい文章が続かず物語が進んで見えるから。
で、多分、これは個人的に感じたことだけどそのどうでもいい感じの文章が結構入ってる。そのせいですげーゆったりした雰囲気が続いてしかも途中で過去編の物語、しかも歴史が混じってるモノだから退屈さ加減に拍車がかかる。音楽も含めだるくなる。これが問題だと思った。
歴史とかってのもまぁ大したアレじゃないけどやっぱ雰囲気的にはお堅い感じではあると思うし、ささっと人間関係と今の現状がわかれば序盤の過程よりも最後の結末をとっとと見て現在編とどう繋がるんだろうって思っちゃって、過去編が妙に長く感じた。むしろ実際長い気がする。
ただ間違えてはいけないのは、シナリオの出来はかなり良いモノということ。それだけに惜しい。
あとこれ18禁で出す意味がよくわからない。


システム:B+
特にこれといってはないけど、フォントがMSとかじゃなくて文字埋め込みっぽい。
なんかバグありっぽい?


ココゲー:A-
色々愚痴ったけど良作には違いないと思います。
ココが可愛すぎて涙が出る



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ ひたすらに丁寧・綺麗 世界観にマッチ
シナリオ    ★★★★☆☆ ココに涙
音楽      ★★★★☆☆ 良いのにゲームの雰囲気とシナリオで眠気がマッハ
個人的お勧め度 ★★★★☆☆
システム    ★★★★☆☆
使用度     ☆☆☆☆☆☆ ほぼ皆無な気が
総合評価    ★★★★★☆ 導入〜中盤の眠気を乗り越える価値あり

Clear



作品情報:2007年 MOONSTONE


はじめに:
月石作品なので期待はしてた。
でも、ライターはもう「何処行く」のような路線はやらないという話だし、月石作品はもう買わなくてもいいかもしれない。


音楽:B
曲数で評価を稼いでる感もするが、割と良いのも混じっている。
全体的に大人しめだったり、静かな曲調のものが多い
残念なのは、OP・EDともに全然ヒットしなかったこと。これがかなり痛い。


絵:B+
どんどん立ち絵劣化してないっすか・・・。
一枚絵も、惹かれるものがない。キャラと背景がマッチしてない。キャラが頭でかい幼稚スタイルデザインなので仕方ないけど。
Giftだとまだキュンとくるような絵が存在してたのにClearは更に減っている。
花火のとこの光具合だとかそっち方面の、画質が上がっていて綺麗といった感じ。
ただまぁ、得ろシーンの絵だけは全キャラ得ろくて、そちらは非常に良いです。


シナリオ:B
重い話でありボリュームもあり結構凝ってるんだが、何か足りてない。
主人公の心理描写表現テキストがたまらなく好きです。面白い。
ルートごとの話は重いんだが最終的に言いたかったことってのが案外普通で、なんかそれのせいな気もする。

システム:B+
セーブしたとこに文字入力ができるから、「ここから無月分岐」とか題名つけれたりする。
や、なんか今までに見たことなかったなと思って。


何処行く>>>>Gift>Clear:B+
テキストの表現がたまらなく個人差によるため極端な意見が出る作品。
それ抜きにした場合だと、「そこそこ内容量ありそこそこ楽しめる」といったなんか微妙な立ち位置のゲームに。
ある意味並ゲー?


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆
シナリオ    ★★★☆☆☆ 人を選びそうなテキスト ボリュームはある
音楽      ★★☆☆☆☆
個人的お勧め度 ★★☆☆☆☆
システム    ★★★★☆☆
使用度     ★★★★★☆ 一部のキャラの声が好きすぎて ちゅぱ音を文字なぞるだけじゃない演技する人は好き
総合評価    ★★★☆☆☆

 

そらうた



作品情報:2004年 フロントウイング


はじめに:
知夏とたまねえ、特に知夏のぶっ飛び具合が尋常じゃなく面白い。


音楽:B+
悪くない。ただ曲数が少ないってのと良曲の安売りバーゲン(よーするに雰囲気のある曲を色々なとこで使いすぎて攻撃力が下がっていて本番でその曲が流れてもなんか強くないってことです)をしてしまっていてなんか勿体無かった。
エンディング曲も欲しかったなぁ、と。オープニング曲が意外に良い。


絵:A-
立ち絵はちょっとばらつきもあるように見えるが表情の数結構あるしいい感じ。
一枚絵の方が質は高め。


シナリオ:B+
ちょっとあんな展開になるとは思ってなかった。良い意味で。
途中まではなんか並作品だなーって思ってたけど、最後の最後でやってくれて、準名作になりそうな勢いだ。
ちょっとやっつけ&だるい展開が続く部分もある。


システム:B
とりあえずでぃすくれすにしてくれたら何も言わない。


眼鏡がトリ:A-
これもナツメグにちょっと似てるんですが、掴みが面白いのですぐのめり込めると思います
全部やらないと意味ないゲーですが、やる価値はそこそこ。準名作な位置づけ。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 絵柄好み 一部良品質
シナリオ    ★★★☆☆☆
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★☆☆☆☆
総合評価    ★★★★☆☆ そこそこ ファンタジー要素あり


 

ナギサの



作品情報:2007年 コットンソフト


はじめに:
ナツメグのような睡眠効果がない日常描写を期待してた。けどなんかちょっと劣化した気がする。というか雑だった。


音楽:B+
演出時のはなかなかいいものがそろってたんだがなんか安売りしすぎというか、色々なところでそのいい曲を流しすぎてていざって時に雰囲気に少し欠けた気がする。日常曲はなんか普通なモノが多い。
しかしまぁ、なるちょさんとKAKOさんはやっぱいい仕事するなー。


絵:B+
前作よりやや劣化した感(個人的に。)
なんか顔の幅?が広くなったというか何故か違和感を覚えた。今作のはあんまりコレっていうピンとくる一枚絵が少なかったように思う。
しかし可愛く描くね。


シナリオ:B+
まぁ制作時間あんま無かったみたいでちょっと雑な扱いもあったがまぁそこそこ。
あと期待してた日常描写がつまらんくなっててちょっと残念。



システム:B


さくっとできるゲー:B+
やはり過程を書き出すのは結構上手いので安定していると言いたいが、厳しく見れば少しつまらん。
キャラは4人と少なめ。



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ ちょい幼い等身だが万人受けする方か
シナリオ    ★★★☆☆☆ 短め
音楽      ★★★★☆☆
個人的お勧め度 ★★★★☆☆ 入門とか安牌目的なら
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★★☆☆ ちゅぱ音の水音がクドイ シチュエーションとアングルは良いと思う
総合評価    ★★★★★☆

 

月は東に日は西に〜Operation Sanctuary〜



作品情報:2003年 オーガスト


はじめに:
皆顔同じすぎ。なのに違うくみえるから凄いな。


音楽:B
並み。めっちゃいいというのはなかった。


絵:B+
当時を考えればすげーうまい。
あと時折出てくるミニキャラの使用が結構面白いなと思った。


シナリオ:B
後半になると突然非現実的なシナリオにぶっ飛ぶ。や、別にそれは悪くないがあまりに突飛的っつうかびっくりした。それに全キャラがその後半部分の非現実イベントに絡むので展開が読めてしまう。これは結構痛い。個々のキャラごとに全く別のシナリオが用意されてるとかじゃなくてそのイベントに沿って内容がちょっと違っているみたいな感じ。だから大まかな一本道が最終的に用意されててキャラによってその道のでこぼこ感だけ違いますよ、みたいな。まぁそれでも茉理辺りは意外によかったけど。


システム:B


並作:B
前半そこそこ面白いけど後半はどのキャラやっても展開がわかってるからだれて途中でやめそうな衝動に駆られた。どうせなら選択肢全部終わってからルート転換できるようにしてくれ。面倒でしょうがない。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆
シナリオ    ★★★☆☆☆ 後半ある程度統一でだるい
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★☆☆☆☆
総合評価    ★★★☆☆☆ 無難所

果てしなく青い、この空の下で・・・。



作品情報:2000年 TOPCAT


はじめに:
完全版出してきたのがなんか萎えた。
※ちなみに自分がプレイしたのはメモリアル版しかなかった頃なので声やらが無い上での評価になってます


音楽:A
基本無音でSE重視なゲームだが、曲のレベルは高い。ED曲も秀逸だと思う。
ゲームの雰囲気とマッチしている点も評価を上げている要因。


絵:B+
最初微妙かと思われたが、逆にこれがゲームにとても馴染んでいるタッチで非常に良い。
田舎の素朴なイメージにぴったり。
文乃ルートでしか見れない文乃の照れ立ち絵なんかあったり、得ろシーンの絵も種類(一人とか陵辱とか)が色々あって結構得ろいだったりで悪くない。




シナリオ:A-
全体的な話の作りとしては素晴らしい
ただもう少し掘り下げて描写してほしい部分もあったりとそういう意味で惜しい。
平凡な風景や日常描写を、文章だけで巧みに表現している。
若干謎解きなものがあってそこら辺りが少し苦戦するかもです。


システム:B-
音楽鑑賞無し、ログ無し、超絶早送り無し。
でぃすくれすでもプレイできるけどCDは入れてやっといた方がいい。そうじゃないとエンディング無音で迎えれるという素晴らしい体験ができます。


普通に良作:A
色々マイナス要素は抱えている。でもこれはやる価値あると思う。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ 絵柄好み 作品とマッチ
シナリオ    ★★★★★☆ テキストの描写は秀逸 後半惜しい
音楽      ★★★★☆☆ OP絶品
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 勧め難い
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★☆☆☆ 先生が得ろかった
総合評価    ★★★★★☆ 田舎ゲーなら確実に上位組 雰囲気が最高


 

Gift



作品情報:2005年 MOONSTONE


はじめに:
改めてやり直したらそこまで糞じゃなかったっぽい。


音楽:B+
ありきたりというか、不安要素もあるけどある程度安定はしている。
けどルートシナリオのせいで眠くなることがあるかもしれない。


絵:B+
塗りは丁寧だと思った。
一枚絵だけで言えば前作より上だが、立ち絵のバランスは頭がでかくて幼く見えるので微妙。


シナリオ:B+
人外的なコトを引っ張り出しておいてこれかって感はある。
ルート入ってからがやたら長いんだが、ここでだれる人が出てくるかもしれない。なんか日常描写が割りとつまんなくてそのせいでエンター連打の衝動に駆られるとかある。
しかし、最後のおまけシナリオが結構良い感じになってて、すっきりというか、達成感はある作りになってた。


システム:B


綺麗に終わる:B+
最終的にそこそこ面白いんだけどルートが面白くないっていう意味わからん作品
のせいで並よりちょっと上かな程度。
欠点はルートの弱さ。美点はラストルートの綺麗さ。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 等身低い
シナリオ    ★★★☆☆☆ だれる
音楽      ★★★☆☆☆
個人的お勧め度 ★★☆☆☆☆
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★☆☆☆☆
総合評価    ★★★☆☆☆ ファンタジー要素あり


 

ナツメグ



作品情報:2007年 コットンソフト


はじめに:
絵見て買ったのは俺にしては珍しいかもしれない。あとプロローグの掴みがわりと秀逸で面白い作品
学園モノの掴みとかかなり眠くなるしだるくなるんだがそれがなかったっていうのは俺の中で評価は大きい。
あとなんか過去の栄光をいつまでも引きずっている古参の方々の批評っぷりがやばい。
変にだれる糞テンプレよりかは全然マシだと思うんですけど。


音楽:A-
安定していて良い。ただ何か、後もう一押しが足りない。強いて言えば、曲が終わってからの繋ぎを、ループして流れるようにゲーム内でも作ってほしかった。曲が終わってまた流れるまでに空白があるから重要なイベントの時に曲が途切れたりしてて雰囲気に欠ける。素材はかなり良作なのにな。


絵:A-
これも非常にいい。捉えてる角度とか場面とかもいいなと思った。
比率もあまりブレてない具合だしネタ絵も盛り込んでいて結構豪華。


シナリオ:B+
ほとりが別格。他もそこそこだが。つーか、エピローグを少しでいいから追加すれば、もっと違った。基本的にエピローグがないから拍子抜けというか、ここで終わりかよ的なことを思ってしまいなんか色々と削がれる。
だが。この作品の抜きん出てるとこはよくある日常描写で眠くなりますというコトが起きないとこ。ルートシナリオは短いくせにやけに日常描写が強くてなんかだいぶいい感じだ。
夏休みというものに焦点を当てている作品は結構あると思うけど、やっぱ期間補正(?)みたいなものがあると強制的に部活中の連中しかいない校舎のわくわく感とか、終盤になるにつれ物悲しくなる雰囲気に違和感無く感情移入できたりするとか、そういったゲームに重要なモチベーション的な部分で圧倒的に楽になるんだろうなと思った。


システム:B-
少し悪い。セーブ後のSSとかも正直いらん。文字があんま見えないし意味ない気がする。
ちなみにディスク入れないとプレイできない仕様なのもあんまり。タダゲー回避のためなのか?


なんだかんだ言って安定した作品:A-
甘めのA-辺り。
並があぶれてる中で少し抜きん出てる印象。とりあえず音楽どうにかしろ。

-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ CGアングル好印象
シナリオ    ★★★★☆☆ 一部優遇 空想設定あり 雰囲気を巧く利用してるせいか日常パートが良品質
音楽      ★★★★☆☆ 作品にマッチ
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 入門にぴったり 学園モノ日常が好きな人も良いんじゃね
システム    ★★★★☆☆ ランダムイベント 量もうちょっとほしかったかも
使用度     ★★★☆☆☆ そこそこ
総合評価    ★★★★★☆ 安牌モノよりは全然マシ テンポ良し


 

パルフェ 〜chocolat second brew〜 Standard Edition


作品情報:2007年 TGL


はじめに:
ぶっちゃけ瑞奈のためだけに買った。


音楽:B+
元のゲームのBGMをごっそりリミックス(一部除く)。この大胆案は結構成功してる気がする。日常音が変化していることによりプレイ済みのユーザーもプレイ時に飽きがきにくいよう配慮されていると思う。ただ、レベルは普通なのが多い。


絵:B+
旧式とそれほど変わりはなく。


シナリオ:B+
新キャラと旧キャラの絡みもちゃんとあってよかったが、旧からのキャラ設定やしゃべり方がちょっと変更?というか違ってて違和感。さほど問題はないが。
個別感想↓
瑞奈:ちょっとがっかり。旧作のキャラ設定のままで恋愛もできるのかと思ったら割と打たれ弱い感じで微妙でした。デザインもメインヒロイン調に少しリメイクされてたけど旧作の方が好きだったなとか言ってみる。個人的には恋愛もひょいひょい陽気に接してくれるキャラでいてほしかった。
美緒:強引?不幸にとりあえずしとこうみたいな、里伽子に対抗させる予定だったと思うんだけど、煮込む過程が微妙すぎる。キャラ的には可愛いと思います。
あと得ろシーンがないのはやはり違和感を覚える。
得ろシーンを使用することは特に無いし挿入くらいになったらわりとエンター連打してたりするけど、主人公とそのキャラクターの側面というか一種の会話イベントみたいな感じでもあるし、そういうシーンではヒロインはこういう顔を持っているみたいな知らない一面も見えるのでまたそれもキャラへの感情移入の一環であろうとも思っているからか、やっぱり物足りなさを感じるところがある。
単純に言うと、得ろの時はこういう素があるのか可愛いなーと思える時があるから。


システム:B


勝ててない:B
悪くないけどやっぱ違和感が・・・。新キャラやりたいなら買ってもいいかと。

何処へ行くの、あの日



作品情報:2004年 MOONSTONE


はじめに:
いざ挑んだらとんでもなく自分の中で良作化してしまってちょっとありえない。


音楽:B+
ちゃんと場面に応じた曲調が作られているし全体的に上質。
OP・EDもなかなか。


絵:B+
結構どこにでもありそうな印象だが、なかなか上質。
個人的に立ち絵の比率がかなり好み。



シナリオ:A
なんと形容したらいいものかわかりませんが、強いて言えば切ないハッピーエンド
そこに至るまでの経緯や過程が分かりづらくですが積み重ねられていて、最後に上手く生かされていると思いました。
じゃっかん欠点というか、敵という存在をあんな影みたいな奴じゃなくて本格的に作りこんで、小さな放置されている伏線(と言っても放置しても問題ないくらいのレベル)をしっかり拾いきっていればさらに凄さが向上したんじゃないかなーと思いました。
全体的な物語のシナリオや作品と各キャラとの絡み具合(シナリオの温度差ってわけじゃなくて、作品全体としての矛盾点が無いというか)を見ても、かなり良いんじゃないかと思います。
欠点があまり無くて、割と全部が高水準といった作品。
なんつーかラストの一枚絵が切なすぎるけど最高でした。



すげー昔に自分で書いたであろうメモ

俺の解釈は間違ってるかもしれないけど。
絵麻は主人公と好き合う可能性のある世界を探してた。
本当に好きで、自分と結ばれない世界を見れば消去、他ヒロインと結ばれる世界も消去(=虫食いが発生する)。そういった枝分かれした様々な世界を見ていって探していたんだけど結局は皆無で。自分が死んで主人公の心に自分を留めておく世界もあったけど兄に酷い事をしていると思いこれも消去。最終的に絵麻は、「皆一緒の世界がいい」ということで全員が生きてて(男友人も)、絵麻自身もお兄ちゃんっ子の明るい性格のままに。それが「本当」の世界。絶望って言ってたけどそれは「本当」の世界では主人公と結ばれるコトがないから。すでに「本当」の世界を絵麻はもう垣間見てたのかもしれない。そんな中で結果はわかっているのに受け入れたくなくて、他に可能性がある世界を探っていたのかもしれない。

システム:B+
栞システムが少しややこしいかもしれない?
スタート画面のラストの工夫が良かった。というか好印象すぎた。


総評:A
流れ的にどうしても鬱っぽい展開を見ないといけないので、そういった系統がダメな人は割と嫌な気分になりそうです。
しかしそれでもプレイする価値はあり。是非。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ 絵柄好み 等身高めで綺麗な雰囲気
シナリオ    ★★★★★☆ 全ルート攻略必須
音楽      ★★★★★☆ OP/ED/挿入曲が高品質
個人的お勧め度 ★★★★★★
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★☆☆☆
総合評価    ★★★★★☆ 高水準


 

つよきす



作品情報:2005年 きゃんでぃそふと


はじめに:
終わった後の余韻やもっと物語を楽しみたいと思わせてくれる良い作品。


音楽:B+
BGMの挿入タイミングとか選曲がちょっとミスっててそこは違和感だった。
質は普通から多少良いものまで。悪いものはなかったように思う。
歌詞付がかなり良い。


絵:A-
立ち絵と一枚絵に差がある。
立ち絵が少しだけ劣化してる。が、立ち絵の表情変化に案外種類があって、それでカバーできてると思う。
体位もそこそこあって得ろいです。


シナリオ:A-
キャラが上手く描かれており強烈なインパクトが残る上にしっかりとシナリオに活かされているのでプレイしてて楽しいと感じるゲーム
まぁ多少雑な部分もあるけどダレをほぼ感じない勢いのおかげで特に気にならず。
キャラとの接触〜好きになる過程も(キャラにより温度差はあるが)ざっと見る感じでは違和感がないと思うので問題なさげです。
付き合った後のシナリオが全キャラにもう一山とかあると凄く評価が上がったんだろうなと思った。


システム:A-
エンターで会話が進まない。
個人的だが、声優陣のインタビューみたいな、オフチックなのが微妙に好きで、ちょっとそれはいいと思った。
声優の顔とかそういうのは全く興味ないけど、声だけのオフならありだな。
あと随所に遊び心が見えるというか、そういうのも好印象。


総評:A
良作。コメディ面はかなり合格。設定がいい感じに爆発しててキャラも生き生きとしている。

-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 表情幅そこそこ 全体的にちょっと丸っこいけど CG一部良品質
シナリオ    ★★★★★☆ 勢い良いしあんま息切れしてないし笑える ちゃんとキャラ立ってる
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★★ コメディをお求め、もしくは入門の人とか
システム    ★★★★☆☆
使用度     ★★★★☆☆ 得ろい
総合評価    ★★★★★☆

CLANND



作品情報:2004年 Key


はじめに:
音楽凝ってるなぁ。


音楽:S
音楽は非常によく作り込まれている印象。どれを取っても印象的でシナリオの要所要所にちゃんと合った作りで流れただけで聞き入るレベル。特に日常のほのぼのした感じの曲調や、盛り上げる演出で使われる曲調が凄い。ボーカル曲もBGMに負けず劣らず秀逸。
あんま神とか言いたくないけどこれはだいぶきてるな。
ちなみにボイス無し。


絵:B-
少しクセがある。あと横顔が酷い。なんか輪郭が太いみたいな感じ。


シナリオ:A-
最後まで行く過程だけを見るとただの学園モノのゲームになるんだが、そこだけでも面白い。先程ボイス無しと言ったが、この文章が飽きをこさせずどんどん先を知りたいという作りになっているのですぐに慣れる。大きく分けると2編構成っぽくなっていて、後半戦の出来がなかなかに良い。未だに伏線の謎が全部理解し切れてないのはちとどうかと思うが。何週もさせる意味もよくわからない。選択肢分岐でよかったんじゃ?


システム:B


音楽だけって言われてます:A-
音楽のおかげで上質になってる感も否めないが、なかなかいい感じ
個人的にはちょっと解釈しきれない。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆
シナリオ    ★★★★☆☆ どちらかというと前半の学生パートの勢いが凄い 息切れしてない
音楽      ★★★★★★ 絶品 脱帽
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 長め
システム    ★★☆☆☆☆
使用度     ☆☆☆☆☆☆
総合評価    ★★★★☆☆ 汐で完全に泣いたけど最後の方とか奇跡で纏めようとしててハァ?って感じだった

フォセット- Cafe au Le Ciel Bleu -



作品情報:2006年 戯画


はじめに:
まぁあの3作やってたので。


音楽:A
ピアノアレンジのクオリティが高い。その他もなかなか印象的。


絵:B
ワンランク下がったように思う。青空側はそうでもないがパルフェ側のキャラが結構というかなんか変だった。


シナリオ:B
どちらのサイドも無難なレベル。ファンディスクだからこのくらいでいいだろう。むしろ納得できないのはショコラサイドをちょっとでもいいから出して欲しかった。ショコラも悪くないのなぁ。
クイズがあるんですけど、マニアックな所攻め過ぎてる感はある。別に望むところだけど50問で5機って結構厳しいレベルだった。クイズ商品は何回もやってたら最終的には全部GETできちゃう仕様。背景設定できるCGだけど、ちょっとサボってませんか的な空気はあった。だってこれCGに商品のネームと枠入れただけじゃん。


システム:B
相変わらずシステムボイス付き。コンフィングで文章枠にマスコット乗せたりできるけどこれあんま使わないな。


相変わらず得ろシーンだれるゲーム:B
ファンディスクということで色々と頑張って作ったんだと思う。実際頑張って凝りましたという雰囲気は出てるから好印象。各キャラの未公開部分や後日談もあり満足レベルではあるからシリーズ通して購入している人は買いでいいと思う。

ショコラ maid cafe curio Re-order



作品情報:2003年 戯画


はじめに:
作業ゲー。


音楽:C
もうちょっと頑張って欲しかった。シーン時の雰囲気にいまひとつ馴染めないなぁ、みたいな。「溜息とレモンティー」は評価しておきたい。後はオープニング曲、シリーズ中でのオープニングでこれが一番好きかもしれない。ことこ自重。


絵:B+
可愛い。真子やさやかはアレだが、美里とかはめちゃくちゃ可愛い。


シナリオ:B-
翠・香奈子シナリオだけ抜きん出ていて他のが劣化しまくりに見える。まだ美里はマシだったが。(それでも捻りがない王道。可愛さで全てカバーしてる感が出てる。)パルフェみたいに周りとの交流がないのでなんか賑やかさみたいなものが少しない感じはした。街とか家とかあるけど同じ文章が出てきたりすることが結構あった(古いゲームにありがちな手法)。


システム:D
このゲームシステムは終わっている。仕事ゲージとかいう糞厄介なものがあるせいで物語の方に集中できずしかもまだ、仕事をしているイベントとかそういったゲーム性が出ていればマシだったのに全部自動で仕事してハイ終わりみたいなわけがわからん消化方法。それだったらシナリオに盛り込むだけで仕事ゲージいらなくね?みたいな。パルフェ仕様のショコラ出してくれ〜。


シナリオの温度差が凄い:B+
ショコラをまだ購入してない人はこっちのRe-order買いを強く推奨。こっちのバージョンにある追加シナリオが秋島香奈子のアフターなんだがこのストーリー、非常に出来が良い。というかこれやらないとショコラSUGEEEEにならない。しっかり本編の世界観を引き継いでいるのでプレイするならこっちをお薦めしたい。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 案外万人受け
シナリオ    ★★★☆☆☆  
音楽      ★★☆☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 
システム    ☆☆☆☆☆☆ なんだこれ…。
使用度     ★★★☆☆☆
総合評価    ★★★★☆☆ 


 

この青空に約束を─



作品情報:2006年 戯画


はじめに:
過程作りはやっぱ秀逸。脱帽。
BGMのせいで、って感もあるけど、そこはゲームなのでまぁ甘めに見るということで。


音楽:A
シリーズ中、全体的に曲のクオリティが一番高いと感じた。シーンをしっかりと盛り上げるような演出・曲調がとても良かった。オープニング、エンディング共に良曲。
思うけど、他のゲームと違うとこは良曲をいかんなく発揮できているというとこ。シーンに応じて曲調を流すタイミングとかが上手いからさらに曲が映えるんだと思う。


絵:B+
前作とそんなに変わりはないと思う(良い意味で)。
立ち絵の表情バリエーションが多いのはよかった。


シナリオ:A-
しっかりと前半部分(各キャラルート)が練りこまれていて感情移入しやすい。だから後半部分(グランドエンディング)で世界に浸ることができる。前半部分が軽ければ多分普通な作品になってただろう。
仲良くなっていく過程等を描き出すのはやっぱ上手い


システム:B+
スタート画面がなかなか凝っている。朝夜などの時間帯や日にちで暗くなったり雨が降ったりBGMに変化があったりとする。これが意外と世界に引き込んでくれるモノがある。ちなみに前作からあるシステムボイスも健在。


たいがい3回戦は無い:A-
得ろシーンがちょっとだれる程長いのはマイナス要素ではあるが、良作。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 量多い上に全体的に一定の水準を保っている
シナリオ    ★★★★★☆ 弱い人はとことん弱い、擬似家族展開のラスト 演出も相まってさらに良し
音楽      ★★★★★★ 個人的には流すタイミングが巧ければ神品質の曲じゃなくても良いんだと思う そんな具合
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 擬似家族の丁寧な過程と展開
システム    ★★★☆☆☆
使用度     ★★★★☆☆ ちょっとクドく感じるけど
総合評価    ★★★★★☆ 


 

ToHeart2




作品情報:2005年(PC) Leaf



はじめに:
4P!


音楽:A-
全体的に良い印象。日常曲の出来がかなり安定していると思う。OP曲も学園モノって感じの明るい曲になっています。キャラごとにテーマ曲がありますがどれも納得できるレベルの仕上がり。個人的には、このみやささらのテーマ曲が良かった。


絵:A
上手い。というか女の子を凄い上手く可愛く描いてると思った
枚数もキャラも多いしすごいなこれ。


シナリオ:B
王道をいっているので安定した仕上がり。反面、安定しているからこそびっくりするようなシナリオが無いようにも思える。


システム:B
セーブ箇所も多く特に文句無し。文章が全体に出るというスタンスのゲームは今作が初めてだったのでちょっと新鮮だった。


全員可愛すぎる:B
全体的に悪くない仕上がり。主人公がへたれ仕様だがへたれだからこそ物語が進んで行くということを忘れてはいけない。