るいは智を呼ぶFD



作品情報:2010年 暁WORKS



はじめに:
かなり、かなーり判断に困った。
間違いなくFD以上の内容・クオリティで仕上げられている。(追加BGM・立ち絵の服装・FDお決まりの追加えろ・サブが攻略昇進などなど)
しかし、続編・後編とも取れる構成になっており、前作の終わり方に水を差されたとも感じた。
おまけに今度は解決というかわかりやすい答えをプレイヤーに差し出すのかと思ってだらだらと終わりまでやったら結局投げっぱなしジャーマンスープレックスだったので「はぁ?」だった。
全部が全部メッセージを受け取ってないというわけではないが、あそこまで風呂敷広げといて解決案無しってのはちとどうなのよ。
「ほんとは寂しかったんでしょ?」の問いかけで崩されて姉さんが最終的には折れて、偽りでもいいあの8人+姉さんがバカやってる日常を見たかったよ個人的に。呪いがあれば姉さんが崩壊してて呪いがなければ8人が揃わないっていう表裏一体のはわかってるけど。
とまぁ愚痴もかなり多いので、総合的に見ると微妙です。



音楽:B+
追加もあったし十分。



絵:B+
前作より良くなってるがやっぱりCGの品質が…。



シナリオ:B+
終盤グダった感。
姉さんとの対決後に解決案の日常展開だったら間違いなく名作になってた。結局最初に戻るだったからがっかりした。
キャラの掛け合いとかその辺りの日常はクオリティ維持してる模様。



システム:B-
力発動カットシーンがやたら重い。(Win2Kでの話)
あと眼鏡の声優が違和感。前作と違うのかと思ったら違ってました。
相変わらず茜子が良い。



総評:B+
FDの域を超えて「後編」くらいの内容量で満足度は高いが、シナリオの終盤部分には疑問。正直がっかり。
まぁ、いぇんふぇールート追加だけでもかなりの功績。←クールとつんでれが大好物


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ 
シナリオ    ★★★☆☆☆ 
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 
システム    ★★☆☆☆☆ 
使用度     ★★★★☆☆ キャラ立ちはいいがちゅぱ音下手が多い
総合評価    ★★★★☆☆ 

るいは智を呼ぶ



作品情報:2008年 暁WORKS



はじめに:
学園+ファンタジー要素といったグダグダになりそうな中、かなりいい具合に仕上げてきている、と思われる。
ただ序盤の文章にかなり個人差が発生しており、自分がその部分で嫌悪する側だったのが残念
掴みが大事でなおかつ突発的な始まり方をするくせに、語尾をだらだらと飾りまくって話が一向に進まない展開に相当腹が立った。
危うく会話全スキップの衝動に駆られるところだったのでせめて掴みくらいしっかりしろボケナスと言いたい。
物語で最初の山場を超えた辺りからその部分がマイルドになってくるので、同じく嫌悪感を抱いた人はなんとか耐えてほしいです。



音楽:B+
結構洒落てるのとサスペンス部分の盛り上げにも一役買ってるかと。
ただOPED曲は個人的に当たり無し。



絵:B+
CGが残念クオリティだが、立ち絵はかなり上質なのでは。
立ち絵が良すぎてほとんどのCGが可愛く見えない現象が起きてるレベル。
CGはなぜか顔に違和感を覚える。



シナリオ:A
自分の中でわりと納得できるように最後までやれば作られていたので終わってから満足。
日常描写や擬似家族感に異常なこだわりを持っている自分からすると、いつでも「呪い」といった影がまとわりついてて和やかなシーンもしっかり楽しめないんじゃないかと懸念したが、
キャラ設定と力関係と魅せ方のバランスが上手くて悪くはなかった。ちょっと唐突にシリアス部分が入り込んできたりで落ち着けない事もあるっちゃあるけど。
攻略キャラ全員を攻略したいと思わされた作品は久しぶりだったかも。それくらいに魅力的
声優もあってたと思うが、ちゅぱ音は微妙なのが多い。
ルートごとに物語と各キャラの環境も結構違いがあってそこも楽しめた。(日常描写も違う)



システム:A-
立ち絵でもわりとキャラがちょこちょこ動いてていいと思った。



総評:A
ファンタジーで奇跡終わりしてないのが個人的に良かったのと、シナリオもなかなか悪くなかったので。
キャラ立てもだいぶいい。
ただ序盤の文章が鬼門。

-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ 
シナリオ    ★★★★★☆ 
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★☆☆☆☆ 
総合評価    ★★★★★☆ プレイする価値有り

萌エロ鬼ィちゃん



作品情報:2006年 Le.Chocolat



はじめに:
もうちょっと長めで終盤ギャグ風味な終わり方でなければ良作の域。



音楽:B+
特筆点無。


絵:A-
線の太さや一部分アメコミっぽい絵柄の印象を受けた。
ただCGの安定感が抜群。凄まじい。
立ちえのバリエーションが貧弱なのと、乳首が濃すぎてエロくないのが惜しいところ。


シナリオ:B+
ほぼ唐突にキャラを集合させて住まわせるのは投げっぱなしだなーとは思ったが、キャラの濃さもあってか日常描写は意外にも見てて楽しい。
メタさぶかる雑学あたりをべらべらしゃべるだけのことが多いが、わりとこういったゲームを嗜むプレイヤーはそういうのが好きだったりもすると思うので特に問題はない。
真面目にふざける、のは大歓迎だが終盤くらいはきちんと締まる終わり方にしてほしかった。



システム:A-
アニメーションやカットインが好印象。



総評:B+
肩の力を抜いてやれる系の作品であり、その類の中でもまぁまぁ出来のよいモノ、といった感じ。
あとはパロディや雑学披露会話が肌に合うかどうかだと思う。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ 立ち絵のボリュームさえもっとあれば…
シナリオ    ★★★☆☆☆ 
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★☆☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★★★☆☆ 種類は多いが薄め
総合評価    ★★★★☆☆ 

峰深き瀬にたゆたう唄



作品情報:2006年 エウシュリー



はじめに:
基本的に普通のシナリオモノしかやらないわけですが、友人の勧めもありプレイしてみました。




音楽:A-
多少の被りはあるものの、戦闘やダンジョン探索を盛り上げる要素の一つとしてしっかり機能していた。
終盤は階層が深くなるごとに禍々しい雰囲気が出ていたりと工夫を感じる。曲の質もなかなか。



絵:A
種類はかなり豊富でキャラも多い。背景も素晴らしい。
が、全体的に女キャラの「硬さ」が気になる。細かいけど、指の太さやがっちりしている肩など女性描写が微妙なせいだと思う。可愛くないわけじゃないんだけど・・・。
体勢とアングルはどれも結構秀逸な出来なのでそれ以外は文句ないです。(というより好みの問題か)

ドット絵部分もSFC辺りを許容できるなら全く問題ないレベル。
階層によってダンジョンのオブジェクト等をガラっと変更している上に種類が相当多い。千切っては投げといった感じでかなり頑張ってると思われる。



シナリオ:B
シナリオ自体は普通に楽しめたが、問題はそこじゃなくて主人公だと感じた。
かなり自分勝手な言動が目立つ上に精神年齢も低く、プレイヤーが共感する部分がかなり少ない。何かあれば突っ掛かるしそれがクドかったりしてもう黙っとけよお前状態。なおかつそんな自暴自棄になって周りに迷惑をかけたのち、反省して冒険に出かけるのかと思いきや仲間達にしっかりした謝罪は無し。そんな主人公を見て喝を入れたり少しでも嫌悪を抱く仲間がいないというのも違和感。どんだけ甘くて優しいんですか?
そしてその魅力のあまりない主人公に登場人物の女性が好意を抱く理由がよくわからなかった
年上のキャラもうざったいのが多い。特に、愛情を感じない母親。演技も微妙だし。プレイしてて覚えてる事は「殴られた」だけです。
ちょっとしたお礼ってだけでHしたり露天風呂では男女裸でも普通だったりと、貞操観念がこの世界ではちょっと違うみたいで、基本和姦が多い作品なためか多少の違和感を持った。まぁビッチなノリが好きなら琴線に触れるシチュエーションと化すのでそれもありっちゃありなのかもだが。




システム:A-
好き勝手に洞窟を潜れるというわけではなく、章ごとにイベントやボスが待ち受けている階層まで行き消化するといった展開。
洞窟探索自体は前述の雰囲気作りの巧さも相まってかなり楽しめる要素になっている。
レベルもサクサクと上がる仕様なのでストレスを感じず。
武器や防具に熟練度があったり強化で派生させたりと、宝探しだけではなくキャラ強化のシステムも備わっているので飽きはこない。
セーブポイントはかなり親切な置き方をしているため巻き戻りは少なめ。(というかポイント多すぎるくらい)

以下、不満点。
アイテムを1個使うごとにいちいち閉じるウィンドウ。
確認のOn/Off設定はできるが、Onだと欄外に確認メッセージが出るため手間。(修理とか)
戦闘時や探索時のキャラ変更。





総評:A-
ゲーム部分はしっかりと作られており没入感があり楽しめるが、シナリオや主人公が大したことないのでテキストをスキップしたくなる衝動に駆られる。
ゲーム部分が楽しめない、といった印象の人にもおススメ。なかなか秀逸。ハマると時間を忘れてプレイしてしまいます。
シリアス部分も勿論あるが、どろっとした陰湿な印象はなく、全体的に暖かい雰囲気に仕上げている作品だと思います



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 硬い印象
シナリオ    ★★★☆☆☆ 
音楽      ★★★★★☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 洞窟探索にハマる
システム    ★★★★★★ 
使用度     ★★★★☆☆ 種類豊富。和姦系。(※ビッチや竿姉妹は多い)
総合評価    ★★★★★☆ 

暁の護衛



作品情報:2008年 しゃんぐりら



はじめに:
体験版売ってんじゃねーよゴミクズ。



音楽:B+



絵:A-
萌え系のえろさと安定感で水準高め。



シナリオ:C
淡々としながらも日常テキストは面白いことが多く運びも巧いので読みやすい。
が、美点をぶっ壊してくれるほどの終盤の展開。
序盤と終盤の主人公の性格が全然違う上にそれを描く過程はまるでなし。
ヒロインが主人公に好意を抱いた理由とか過程も皆無。
燃える要素をちらつかせておいて何の展開も無し。
プロットだけあって肉付けがまるでされてない怠慢としか思えない代物。なんでこれ販売してるの?



システム:B+



総評:C+
こういった類の作品が一番嫌い。
かなり終わってるがテキストの質は高いから本当にもったいないと思った。
続編もこんな感じらしいのでもうプレイしなくてもいいや…。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 
シナリオ    ★☆☆☆☆☆ 
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ☆☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★☆☆☆ 
使用度     ★★★★☆☆ 
総合評価    ★☆☆☆☆☆ 体験版レベル

ひとつ飛ばし恋愛



作品情報:2013年 ASa project


Win2000で動作確認。


はじめに:
何を勘違いしたのか、基地外キャラの展開具合にがっかり
たぶん大抵のユーザーは前作の、アホだけど実は勢いだけじゃない微笑ましい擬似家族空間(仲良く騒いでる雰囲気やら)を期待して買ったであろうが、見事にその期待の遥か下をいってくれた。



音楽:B
良い曲と駄目な曲の落差が激しいのと、作品や場面にマッチしてないのが多い。



絵:B+
えろCGは豊富だが相変わらず安定感ない。
むしろ立ち絵は劣化気味。



シナリオ:B
前々作と同じでテーマがほとんど機能していないというか、新密度0からの舞台になった途端凡作になりすぎ。
多少笑える箇所はあるものの、全キャラ達の繋がりを感じるシーンは少ないので主人公の学校生活の雰囲気を楽しく味わえるということはあまり無い。
主人公に突っ掛かってくるサブキャラ(姉妹とか)がクドくてテンポも悪いし、たいして好感持てない連中と花見イベントしても全然面白くない。親父とか関係性薄すぎる男友達とかあの辺もうほんといらないだろ。
そもそもメインと対になっているサブの方が魅力度でいったら上なのにそのサブとのイベントも薄いから「ひとつ飛ばし」ても「だから?」って感じで特に何も思わないというか。製作の狙いが外れているように感じる。
なんていうか、展開が読める・大した山場がないの二重苦が個別ルートに待ち受けているのが致命的。たとえば園原ルートだと、対になってる妹が嫌ってるように見えて結局好きとか言い出して後半ごにょごにょなるんだろうなって思ったら本当にその通りに予定調和しかこなくて、それだけの王道ならまぁ普通なんだけど共通での作りこみとか日常も薄いから逆にサブにしゃしゃり出られてもただひたすらに冗長感増してるだけな始末
後半抜きゲーに突入するのもテンポ崩してて配分悪いなぁと思った。

今作の顔芸キャラは、正直メタとシモがしつこい上に愛嬌もくそもないただ気持ち悪いとしか感じない顔芸ぶっこんでくる辺り限界を感じた。
全く持って面白くないというわけじゃないが、周りのキャラがそこそこ純粋系が多くてこいつの受け皿が少ないから平凡日常で突如乱発されても金髪が浮きまくり、食傷気味でもう黙っとけよお前状態
千乃辺りの方がマイルドに仕上げつつさらっと面白いテキストが多かったりで安定感があった。



システム:B+



総評:B
前作のノリで買うと途中放棄の可能性が大。
客観的に見ても共通がちょっと面白くて個別が平凡な出来。
桜ルートはまだマシだが他の個別は休憩挟みつつじゃないとプレイ放棄しそうだった。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 
音楽      ★★☆☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★★☆☆☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 前作はまぐれか・・・

恋愛0キロメートル



作品情報:2011年 ASa project


Win2000で動作確認。


はじめに:
ノーマルな日常学園モノという括りでいえば結構高い水準を維持していると思われる
テキスト自体は軽めで、学園モノという舞台設定のため平凡さは否めないのと、下やメタ系の発言もややあるが、基本的には姉妹や兄弟たちとのくだらないやり取りや日常を散りばめて展開させるスタイルで、疑似家族空間を巧く演出している。
個別ルートごとにもそういった日常系のイベントや掛け合いがひとつひとつ用意されており、終盤でも他のメインキャラが急に描写されないといったこともあまりなく、最後の最後まで楽しめる感じ。
恋愛描写においてもテキストのわりに丁寧に描かれており、付き合うわやったねみんなハッピーおめでとうといった適当感はなく、しっかり失恋させたり周りの状況を良い方向に変化させたりと巧い。
キャラ設定や雰囲気の作りがしっかりしているからそのへんの破綻があんまりなくて、単純にプレイしてて楽しい。



音楽:B+
結構よさげなのが多いが、やっぱ使いどころが上手くない。
共通のちょっとシリアスな部分や大切な台詞部分でもずーっとキャラテーマ曲流してるだけとかあってそのへんの雰囲気作りよかったら相当評価あがったと思う。



絵:A-
だいぶ可愛いけどやはり1枚絵の違和感率は高め。
エロシーンのCGは千切っては投げの配分でなんだこれすごいな。
あと巨乳キャラの制服立ち絵が・・・砲丸かボーリングの玉に見える。
それとSDキャラのCGが絵本みたいな絵柄で、まぁ全然可愛いんだけど作品とマッチしてるかといわれると「別に」といった具合でもある。



シナリオ:A-
擬似家族空間の雰囲気作りと、姉妹同士兄弟同士の関係を垣間見えるちょっとした日常イベントの豊富さのおかげでプレイしてて楽しい
「えろげーの恋愛」におけるすれ違い描写や照れ描写もあまりクドいこと長引かせずに解決するのでイライラもほぼ無いし、何より他キャラも絡ませて付き合った後の、家族を取り巻く環境の処理をおざなりにしていないのも好印象。(咲耶や実咲の失恋描写とかもいい)
テンプレを若干崩している作りのキャラ達のおかげで平凡さが薄れているのがいいと思う。素直じゃない暴力幼馴染の布団嗅ぎまくり描写とか、全体的にコメディなピンク髪とか、完璧お姉さんが汚部屋とか。そういったある種欠点みたいなものを用意してるおかげで逆に好感が持てる。
共通・個別共にちょくちょく笑えるテキストが続くし、ノーマルな学園モノでこのクオリティはだいぶ良いほうだと思う。



システム:B+
よく見てないからわからんがなんか前作の使いまわしてるような…。



総評:A-
テキストも軽めで泣きゲーではないものの日常・恋愛の描写は結構丁寧に作られており、キャラクターも活き活きしている。擬似家族空間や騒いでる雰囲気が伝わる微笑ましい作品。
ただ共通はやや一本道気味なのでリピートは飽きるかも。
初見プレイであれば総合的に水準高めな学園日常ゲー。



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ キャラ・背景ともにいいが若干の破綻
シナリオ    ★★★★☆☆ 
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★★★☆☆ 
総合評価    ★★★★★☆ 日常マニアにぜひ

つくしてMyシスターズ

作品情報:2008年 すもも


Win2000での動作は不安定でプレイ不可。


はじめに:
ライター目当ての購入。



音楽:B




絵:B+
ちょっと固いが可愛い系でバリエーションもまぁまぁ。



シナリオ:B+
下品方面なネタを許容できるのであれば面白いが、エロシーンもコメディ化してる節があって抜きゲーなのに抜けないという弊害が出ている。
値段相応かそれ以上の価値はあるが、やはり短い。



システム:B




総評:B+
とくにおすすめするわけでもないが息抜きにさらっとやってみるというのであればあり。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 
シナリオ    ★★★☆☆☆ 
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★☆☆☆ 
使用度     ★★★☆☆☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 

アッチむいて恋



作品情報:2010年 ASa project



はじめに:
予想の遥か下をいく出来でがっかりした。
とある事情で女装しそれを隠しながら寮生活し二重生活楽しんでね物語なんだけど、キャラの裏を知りつつ寮生活と学園生活を楽しくプレイみたいな仕様にしたかったんだろうけど、ぶっちゃけ全然機能してない
隠し事をしている時点で寮生活なんて素直にワイワイ楽しめるわけでもない、ってのが相当足引っ張ってて、なおかつ日常描写、掘り下げ、煮込み、まぁなんでもいいけどそれが甘くてたいして面白くないからかなり見てられない。
主人公自身が言ってるじゃん罪悪感あるって。じゃあやめろよ、と。
最初辺りは勢いがあって「ああ結構面白くなりそう」と感じたがすぐに息切れ感が見え隠れ。笑うイベントですよ的なのを大きくもってきちゃって失敗してるタイプ。面白い事とかはさらっと流した方が実は面白いのに。だからピンク髪は本当の意味でムードメーカーになってたと思う。
ピンク髪がいなかったら本当に悲惨な作品になってただろコレ…。



音楽:B
乱発というか使い方が下手。
品質も普通。



絵:B
可愛さでごまかしてるが破綻が多い。
つーか立ち絵で腕が破綻してるってどういうこと…。
ぶっ倒れてモザイクかかってるのは面白かったけど。



シナリオ:B
キャラに愛着がわくどころか共通でもやけに突っ掛かってきたり押しに弱い主人公だったりでイライラが多い。
というか、寮生活なんて最高な舞台を持ってきてるのに何故こんな形にしかできなかったんだろう。
最初から即効でバレて、最初険悪ムードな連中もいたりするけどイベントやらなんやらで少しずつ認め合える仲になっていく序盤を描いておき、共通〜個別辺りでどんどん仲よくなっていくみんなでワイワイ寮生活日常、のほうが普通に面白かったと思う。そもそも雰囲気は良いからなおさらもったないというか。
共通でもキャラ達の掘り下げ微妙だわ隠し事あるから素直に寮生活送れなくて没入感ないわそもそもイベント無難なこと多くて面白くないわで結構酷い。
ピンク髪がいないと終わってたレベル。



声:
贔屓だろうがなんだろうが言わせてもらうと、遠野そよぎは神。



システム:B
アイキャッチ的なものが意味のわからんタイミングでなおかつ複数入ってきて鬱陶しい。



総評:B
面白いのは本当に最初だけでだんだんと化けの皮がはがれていく感じ。
女装モノ・学園モノ、どちらにしても弱い。
中盤辺りからギブアップしそうになった。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆ 
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆ 
システム    ★★☆☆☆☆ 
使用度     ★☆☆☆☆☆ 
総合評価    ★★☆☆☆☆ 

うさみみデリバリーズ



作品情報:2003年 すたじおみりす



はじめに:
やってみた印象は、頑張っても良作止まりなのを埋れてるせいもあってか懐古補正かかりまくりな人が多いゲームだった。
しかし良作になりえる要素もわりと持っていて、凄く惜しいなぁ、とも思った。
結局のところ軌道エレベーターの話をしたかっただけなんじゃないのかこれ。



音楽:A-
平凡日常系とちょっとずらした感じの尖り具合で品質も悪くない。
OPはクソだがEDが第一線で戦えるレベルで驚愕した。相当良い。



絵:B
不安定といわざるを得ない。
テキストで「凄い美人」って書かれてるのに立ち絵酷すぎてこんな容姿で美人とか思うわけねーだろみたいなプレイしてて萎えることが多い。
クオリティ自体は対したことないのにキャラ設定とテキストとシチュエーションが巧いこと噛み合っててえろCGがよく見える現象が起きてた。



シナリオ:B
4日間で濃密にする必要あったんか。というかさほど濃密さも感じなかったし皆と打ち解ける前に山場きちゃって超えたら即えろで結ばれたらもうエピローグ、てな流れがほとんど。なので没入感がほぼない。投げっぱなしも多いし。
わりとメイン・サブ含め途中でちょいちょいえろがあったりで「えろげー」としての割合でいえば結構配分具合は悪くなかった。



声:B
ねこは完全にハマリ役だと思うけど部長がドムは無い。艶なさすぎ。
べるのとねこが結構上位。



システム:B-
パッチ入れても、キャラが影分身する・SEがずっと鳴り響く・音声がずれて再生されるなどなど悲惨。



総評:B+
総合的に見るとやってて苦痛を感じはしないが上手いこと面白い風に転がってくれない歯痒さがあった。
日常描写はだいぶ浅いがえろはまぁまぁ良い並作。
キャラ設定がそこそこ良いのが救いか。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆ 不安定だがえろい
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 
音楽      ★★★★★☆ エンディング曲が最高
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 
システム    ★☆☆☆☆☆ 
使用度     ★★★★☆☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 

ひまわりのチャペルできみと


作品情報:2007年 Marron



はじめに:
なんだこのルーン先生とかいう天使は。可愛すぎるだろ。
前作キャラを絡める必要性はそこまで感じなかった、個人的に。BADENDのタケルとかああいうのはいいと思うけど。
ものすごい後付感がする。



音楽:B+
OPEDは普通な具合だが作中BGMは耳当たりの良いものがちらほらで標準より上。



絵:B+
ロリ特化型なのでロリキャラはずば抜けて巧く表情変化多々(立ち姿勢の種類も豊富)で可愛いという言葉以外見当たらないレベル。
反面1枚絵がわりと残念な事が多い・えろCGは少なめといった欠点も。というかえろシーンはキャラによるが使いまわしも多い。



シナリオ:B+
共通-バカップル-山場-エンディングといった構成なのだが、共通とバカップル日常がとにかく長い上に6人のメインキャラごとに未読テキストがしばしば用意されており、しかもそれが結構面白い文章だったりするので飛ばすに飛ばせずさらに長く感じた、というのが正直な感想。
日常テキストは開き直ったアホ会話が主で(前作と同じ感じ)飽きを感じず楽しめた。が、上記のこともあって今回は後半さすがにだれた。特にバカップルモードに入ってからは序盤よりやや勢いが降下気味なので余計にダレが発生している。
背景はファンタジー戦後(?)であり暗い影が見え隠れしてるので結構後半重くなるのかと思ったら案外そっち方面にはがっつり触れずだらだらと日常をなぞっていく形式をとっており、メインの山場もわりとクドイ感じにはしてなかったのでプレイしてて好印象。
あとは引き出しの多さに驚いたというか。流星人間ゾーンとか誰がわかるんだと思いつつ読んでた。つーか大半のネタがわからん。
まぁとにもかくにも、長い。



システム:B
普通っちゃ普通だけどSEとテキストが連動してて飛ばせない現象があったりそのへんは微妙。
あと声無し。残念だけど、長さを考えたら仕方ないのか。



総評:A-
学園モノで日常描写を期待していたり息切れしてないテキストを欲しているのであればおススメ。
アホな会話ややり取りの質は相当高めな方だと思うので下らないタイプが好みであるならば確実に楽しめる
テキストはかなり長い方なのでお気に入りのキャラだけやって終わってもいいと思う。(グランドエンディング的なものは無いし)
えろはあまり期待できません。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 
シナリオ    ★★★★☆☆ 面白いが長く後半失速気味
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 
システム    ★★★☆☆☆ 
使用度     ★★☆☆☆☆ 
総合評価    ★★★★★☆ 日常描写マニア向け

真夏の扉




作品情報:2003年 Harbor



はじめに:
ほぼ山谷がない平坦な道が続く感じのシナリオとテンポの悪さとシステムと音楽がものすごいかみ合っていて(?)悪い方向にかなり傾いていた。



音楽:B
綺麗めだが普通としか言えないほどのクオリティ。


絵:B
立ち絵ののっぺり感はだいぶ見てられないがCGの方は上質がちょくちょくある。
しかし立ち絵比率が圧倒的に多いので結局のところプレイ中は低品質の絵を見ている時間が長く特にキャラへの愛着なども沸かない、などの問題が発生している。



シナリオ:B-
「相当」だるい。
学園平凡モノかつテキストを読んでいて面白いと思える部分がほぼ皆無なので日常シーンがかなり苦痛。なおかつ共通ルートは1日1日を刻んで進んでいくのでプレイ意欲が徐々に下降していくのを体感できる。
あと、学園モノなくせに登場人物しかこの街にはいないのだろうかと思わせるほどテキストが稚拙。会話のやりとりが下手なのかどうかよくわからんが賑わってる感が全然伝わってこないのは確か。
妹がメインルートではあり衝撃的ではあったがそこまでの過程や他ルートや日常がだるすぎていまいち頭に入ってこない内容となっている。



システム:C
表情切り替えとボイス再生が遅すぎてテンポがゴミ。
平凡なシナリオと相まってイライラします。



総評:B-
ここだけはずば抜けて良いみたいなものが無い上に平均以下の項目がずらりと並ぶ作品。
プレイすると、えろげ意欲が下がるタイプのゲームなのでやるべきではない。
イラストレーターの無駄遣い。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 糞テンポ
音楽      ★★☆☆☆☆ 
個人的お勧め度 ☆☆☆☆☆☆ 
システム    ★☆☆☆☆☆ 
使用度     ☆☆☆☆☆☆ 
総合評価    ★☆☆☆☆☆ 地雷臭

FOLKLORE JAM




作品情報:2003年 HERMIT



はじめに:
もろに短編物語クオリティ。
恋愛要素薄いおかげで恋愛ゲームしてる感覚ほとんどなかった。(得ろかったけど)
というより共通(日常)ルートでのミステリー探索も実際は物語の本筋と関係のあるイベントになっちゃっててずっとソレが影を潜めてるからなんだかどっちに移入すればいいんだよ的なことになった。ゴーストバスターズみたいな感じでぜんぜん本筋には関係ない幽霊やら探索やらのイベントをもうちょっと増やしてくれた方が個人的には嬉しかったなー。



音楽:A
なかなかいい品質だと思われる。
1話ずつ読ませる構成なのか合間に合間に挿入されるOPEDも、結構良いし。



絵:B+
個人的にはかなり好みだけど立ち絵の方が安定しててCGが可愛くないという始末。
体つきとか凄い魅力的なのにCGの時の顔が不安定すぎる。
何故か水篠姉妹のCGだけめちゃくちゃ高品質。
そんなことよりメイドとの4PCG欲しかった。いやわりとマジで



シナリオ:B+
一応話数区切ってみたいな仕様で、まぁそれだけが要因じゃないけどとりあえず飽きはしないテンポの良さ
日常描写と恋愛過程辺りは悲惨な出来だけどそれでもプレイ中断には至らないのはそういった配分が巧いからだろう。
若干主人公にヘタレ要素がありなおかつ登場女性キャラの方が強い事が多々なんでイラっとする会話もちょいちょいあった。
話自体はまぁまぁ面白いんだけど思ってたより膨らまなかった。
言葉遊びが秀逸とかそんなんどうでもいい、ダレない作りならなんでもいい。



キャラ:B+
描写が薄いのとメイン3人の叫ぶとか驚くとかなんかそのへんのちょっとした感情演技(声)が微妙。棒読みとかあんま言いたくないけど文字なぞってるようにしか聞こえん。
サブのメイドとか保健の先生辺りのほうが巧い。というか色気担当なのに艶を感じないみたいながっかりババアの方がわりと傾向として多いのに対し、この先生はかなりのハマり役な上に巧いから、だいぶ当たりなんじゃないかなぁと思います。




システム:B+
最初のほうの聞き込みMAPはいいと思うけど後半のMAP選択はいらないだろう。クリック判定も狭い小さいで鬱陶しいです。
文字やUI辺りは文句なし。




総評:B+
読みやすさと息切れのなさを兼ね備えたテキストではあるが内容は短編品質なので肩透かし食らう可能性も。
雰囲気は結構いいと思うのでミステリー要素が混ざった系統をプレイしたいなら選択肢に入るか、というところ。
個人的には恋愛描写が薄いので評価は低いです。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ CGになった途端クオリティダウン
シナリオ    ★★★☆☆☆ テンポは良い
音楽      ★★★★★☆ 
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 
システム    ★★★★★☆ 
使用度     ★★★☆☆☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 

 
 

Lien 〜終わらない君の唄〜




作品情報:2000年 Purple



はじめに:
名作というか厳密に言うと準名作くらいの立ち位置。
簡単な内容としては、主人公死んじゃったけど猶予あげるだけど最後にはバイバイ、みたいな。



音楽:A-
結構いいけど得ろシーン微妙か。
シナリオのせいかED曲が3割くらい強化されて聴こえる。いやまぁ元々いいんだけれども。



絵:A-
デフォルメいいし背景いいし違和感ないしCG巧いし。一部微妙だが。
金髪とか原色べたべたみたいなのがいなくて、そこがまた作品に合ってる。



シナリオ:A
若干日常イベントなどのテキストにクセはあるものの特に気にならないのであれば高品質かと。
最初ずっとこんな感じだと微妙かなと思ったがシリアス部分で本領発揮しまくっててびっくりした。そもそも表現がかなりうまい気がする。
登場人物の心情や言動にイラつく事がほとんどない上に日常とシリアス部分の緩急のつけ方がかなり巧い。
配分の仕方がいいのかどうかわかんないけど、ベタっぽい展開でも飽きないし読むのが止まらない感じ。

主人公がかなり好印象。プレイした中でもだいぶ上にくるレベルかもしれない。
読んでて、あーそれ言っちゃうならこう思っててほしいなぁってのを全部描写してくれてて、例えば「んー?なんか言った?」って発言したあとに照れ隠しであることを補ってくれてたり。なんかそれのおかげで共感とか納得がすごいできた。



システム:C
残念ながらリアルタイムでプレイしてないのでOSが2kかVistaしかなく案の定動作しないっていう。
だもんで、先人様方の色々をもってして頑張ってPC素人がレジストリ弄ったりしましたよ、ええ。(時間かかった)
それでも画面表示は結構おかしいので説明書のゲーム画面参考にした。
あと同じ台詞のところを同ボイスで補ってるのはちょっと意味わかんない。怠慢だろ。
スキップも全然スキップじゃないレベルで止まる。
バックログ無し。セーブ9個くらい。



総評:A
プレイ環境を整える時点で壁が立ちはだかるが、どうにかしてでもやる価値はあるクオリティー。テキストも高品質。
切なく暖かい余韻を感じることができる一品。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 
シナリオ    ★★★★★★ 切ないEndに弱い
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★★ 
システム    ★☆☆☆☆☆ 
使用度     ★★☆☆☆☆ 
総合評価    ★★★★★☆ 

 
 

LikeLife




作品情報:2004年 Hook



はじめに:
5分アニメ見てるような感覚の作品。色々な意味で。
テンションテンポ勢いは間違いなく秀逸だし、学園物テンプレキャラが居座ってる割りにベタベタコテコテなクドさがないのも良かった。
けど正直椿が初めに吐血したところくらいが笑いのピークだったしテキストも割愛しまくりでプレイヤー置いてきぼり多すぎ。
これを名作とかいっちゃうのは美化してるか他の良質ゲーやってないだけなんじゃないのか…。



音楽:A-
なんかずっと同じの使いまわしまくりとか途切れたから次の日いくのかと思ったら同じ曲また始まるとかちょっと下手くそだなと思ったが質はまぁまぁ良いと思う。
エンディング曲も「それ」っぽくてなかなか。



絵:A-
CGは5割くらい不安定。ちょい綺麗めでさらっとしてる。
特筆すべきは立ち絵バリエーションの質。どのキャラも1個ずつくらいは萌える立ち絵常備ってのもまた。椿の吐血、姫の膨れっ面、あとりの照れ、ゆみの叩かれ顔、絆は全体的に。



シナリオ:B
序盤の駆け足感がすごすぎて面白いんだけど中盤〜終盤でちょっと減速する。
あと全体的にそのテンポのおかげでイベントが薄い。これほど割愛されているのは初めてみた。ゲーム内で勝手に終わってる事が間々あって何言ってるんだこいつらみたいな状態に陥る。どのイベントも丁寧さに欠けてると思う。
あとりルートは結構いいんだけど他は意味不明なくらい都合主義と擬人化説明なくてしかも結構唐突にテキスト読んでたらブツっと終わってタイトル画面ですみたいな。はぁ?
恋愛過程…あったっけそんなもん…?
椿の吐血おもろいしお気に入りだけど声の演技と連発されるせいで段々安っぽくなった。



ダレ:A+
ほぼ無いといっていい勢い。テンポよすぎて弊害が出てるレベル。



キャラ:B+
あとりが初めなにこれ糞かと思ったけど聴いてる内に一番いいかもと思い始めた。つーかおどおどキャラのくせに腹立たないし照れ顔可愛すぎ。
あとはまぁ有名所が安定してる感じ。



システム:A
UIとエンディングの入り方好き。
SEも結構入ってくるし動かしてるし。見てて飽きない。



総評:B+
シナリオはもうほぼ諦めてプレイするのであれば、テンション高めの読みやすい並作よりちょい上の作品。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 良質立ち絵
シナリオ    ★★☆☆☆☆ テンションは良い
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★☆☆☆ 面白いけど大笑いは言うほどない
システム    ★★★★★☆ 
使用度     ★★★☆☆☆ 
総合評価    ★★★★☆☆ 

  

 

お姉ちゃんの3乗




作品情報:2003年 Marron



はじめに:
読み:おねえちゃんきゅーぶ
前作と同じくらいの出来かも。
めちゃくちゃな展開の割に最後までやったら意外と納得してしまった。



音楽:B+
ほぼ可も不可もなく。
ちょいちょいいいかなくらい。



絵:B
不安定な感が否めないけど立ち絵の表情変化(特にタケルとデビルあたり)が秀逸。
日常がだいたいそれで展開されるのであんまり文句は無かったりする。



シナリオ:B+
というより悪友が女でしかも基地外ってのは本当にいい。
前作よりも飛んでる設定のタケルというキャラを生み出した時点でもう物語の出来とかどうでもいいというか、全部タケルが食ってしまっている気さえする。
選択肢にすら台詞割り込んできてたとか歯茎を噛むと歯茎から血がとかまぁ数え切れない。
シナリオの方も終盤以外はダレない勢いで描写されているしなかなか笑えるテキストと選択肢で悪くない。



キャラ:A
声欲しいわマジで。
タケル・デビすけ・ドリ子が秀逸。
何気にドリ子の3段活用しゃべりも意味のある設定がつけられていたりしてお気に入り。



システム:C
BGM読み込みはいいんだけどフェードアウト処理してからも次のBGMも同じ処理になるという吐き気がするクソ仕様だったのがかなりイラついた。ゲーム終了してまたロードさせんなよめんどくせえ…。



総評:B+
総合力はないにせよ馬鹿キャラの日常描写をみたいのであればプレイする価値はある一品。
色々な意味で古さ許容できるかどうかが鍵か。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 表情良し
シナリオ    ★★★☆☆☆ 
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 良品質のキャラ
システム    ★☆☆☆☆☆ 
使用度     ★☆☆☆☆☆ 
総合評価    ★★★★☆☆ 

  

 

like a butler




作品情報:2009年 AXL



はじめに:
ある意味基本的というか根本的というか、まぁ言ってしまえばキャラクターに「萌える」という要素は、ぎゃるげ類、特に学園(日常)モノに置いては不可欠なわけなんだけれども、意外とそれをプレイヤーに感じさせるのは難しいのかもなと、プレイしてきて思う。
シナリオや設定・それに応じた絵柄・声・キャラ達の魅力、と全体的な力量が何気にいる。ただ登場人物に属性をくっつけて安牌なイベントを発生させる、なんてのはもはや溢れすぎて誰しも食傷しているからだ。
自分はまだまだプレイした作品の数は少なくて完全なニワカですが、10、20とやってきた作品の中でその基本である「萌え」を感じた魅力的な作品というのは、振り返ってみると案外少ない。
新鮮味を失っているだとか少しばかり見慣れてきただとかそんなのお前の好みが狭いだけだろだとか色々あるかもしれないが、それでもやはり力量不足な作品が転がりまくっているというのも事実なんだと思う。

ごちゃごちゃ言ってるが、結局のところこの作品はそういったキャラが可愛いと思える魅力が十分備わっている出来だと、ただそれだけが言いたかった。



音楽:A
しっとり綺麗な雰囲気のものが多く、良い品質。
作品にも、場面の使用にも合っていると思う。
EDキャラごとが超俺得な上にクオリティが高い。



絵:A-
微妙な箇所も少しあるが、会話に合わせて動くのとカットインやSD系での演出も丁寧。
立ち絵の差分量と品質もそうだけど、得ろCGの力の入りようが尋常じゃない。可愛いと綺麗と得ろいを本当に巧いこと混ぜ込んだ絶妙なバランス
得ろCGで見せるキャラクターの、また違った「可愛さ」みたいな一面を魅力的に感じる事をよく知っているのだとしたら、それは正解だと思う。
この路線でずっと行ってほしいことを願います。



シナリオ:B+
ざっくり言うとお嬢様学校モノなんだが、最初に出てきた設定や舞台などはわりと深く描写されず。(お嬢様=アレみたいなプレイヤーが安易に予想できる事柄が多々出るし)
個別ルートも都合主義系が多い。「皆仲良く」とか「皆が幸せ」みたいな綺麗な感じが結構出るので人によっては萎えるという事が発生しそう。
良い点は仲間内での日常描写と協力感が結構しっかりしてるところ。イベントはかいつまんで端折ってるのも多いけどクドすぎずテンポ良くいけてるし、あんまぶっ飛んだことしてない割にテキストが面白いからサクサク読める。ただ個別ルート入った瞬間減速気味。
重い話やお嬢様特有のねちっこいうざさみたいなのも少し控えめにされてる印象。鬱陶しいけど。
仲間内のイベントとキャラ萌えの出来は良いと思うのでそこが好きならばそこそこ楽しめる内容。



システム:A-
結構動くしSkip周りも良い感じだと思う。



総評:A-
シナリオ自体は安牌かもしれないが、他は丁寧に作られたまずまずの良作
設定・声・絵柄が見事にマッチしたキャラ達も魅力。
仲間内イベントも良い具合なので、日常シーンマニア(?)だとより楽しめるかもしれません。
入門にもいける一本だと思う。



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★☆ 高品質
シナリオ    ★★★☆☆☆ 
音楽      ★★★★★☆ 個別ED曲仕様
個人的お勧め度 ★★★★★★ 
システム    ★★★★★☆ 
使用度     ★★★★☆☆ 使用というより純粋にキャラが可愛い
総合評価    ★★★★★☆ 

  

 

冷徹冷静しかしてxxx!!




作品情報:2008年 Chien



はじめに:
無能な主人公をヒロインと絡めて(トリガー)お互いに成長させるってのが物語の基本的な部分だと思うのにそれすらできていないクソゲー
最後の最後まで無能って存在価値ねーよ。
主人公がいらないと感じさせるゲームって凄いなおい…。



音楽:B+
おかしなクオリティでは無い。



絵:B-
2008でこの出来はさすがに…。
一部の得ろCG以外はかなりの低空飛行。なぜにこんな不安定なのか。
あとその不安定さをカバーしようと安易なパンチラ、いやパンモロを頻発させてるのもなんか寒い。
デフォルメ系はまだ機能してたからそこだけが救いか。



シナリオ:C
端折りすぎで置いてきぼりを食らう。人物設定とかは結構面白いのに心理描写がよく掴めなかったり舞台設定の雑さ手抜きを凄く感じる。(祭りだというのに1日目だけしか売店や賑わってる描写がほとんどないとか、そもそもあの建物に温泉や飯処が存在するわけないとか、あげたらキリがない)
最大のゴミは主人公。ヘタレとはまた違う鈍感ゲーの中でもかなりのトップランカーかもしれない。
ルートを終えても大してカッコいい場面があるわけでも何か大きな成長が描写されてるわけでもないし、恋愛感情を司る神経だけが腐り落ちているのかと思うほどの超ド級な鈍感ぶりを披露してくれる
おかげでルート入ってからプレイ中断の危機に見舞われること多々。
美少女PC類のゲーム全般をプレイするモチベーションを削ぐ要因になりかねないレベルなので本当に勘弁してほしいです。
あと戦闘描写も分かりにくい上につまんないです。キャラは結構いいかんじで立ってんのになんだコレ。



システム:A
何気にこの辺りは好印象。
特に辞書システムみたいなのは正直かなり好き。



総評:C
なんとなく仲間内で協力するイベントだったりは面白いが他の要素が全て終わっている。
辞書システムが結構面白いのだが本編を全部プレイしてまで見る価値も特に無いだろう。
とにかくストレスの溜まる苦行な作品。



-分かり易いまとめ-
絵       ★☆☆☆☆☆ 
シナリオ    ★☆☆☆☆☆ 
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ☆☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★★★☆ 
使用度     ★★☆☆☆☆ 
総合評価    ★☆☆☆☆☆ 精神衛生上悪い

  

 

モノごころ、モノむすめ。




作品情報:2005年 May-Be SOFT



はじめに:
なんか新作よりここら辺りの絵柄の方がロリっぽさなくて好きかも
なんやこのアコとかいう生物可愛すぎるやろ



音楽:B
どうでもいいけどOPED分けてくれ



絵:A-
サブや1シーンのみ含めるとなかなかのバリエーション。
一部キャラの服装がださすぎてそこは気に食わなかった。



シナリオ:B
掴みはやっぱり巧いんだと思う。前置きだらだらを削減してさっさと物語進めちゃおうみたいな。
擬人化設定のわりに、ドタバタはくどいのとありがちなギャグ暴力連発で結構平凡。コメディもさして強いわけでもなく。
完全にシナリオより得ろの方に重点を置いているためどうしても流れが悪い。日常やってたら1シーンだけのキャラとの得ろが結構バンバン発生して、確かに得ろ品質は凄いんだけど結局そっちに意識向いていない状態のプレイヤーだと逆にテンポ悪くなって苦痛に感じると思う。
日常と擬似家族の描写は豊富でキャラ達がわいわいと日々を過ごす様はよく作られているのでそこは美点。(上記のせいでここもテンポ悪いけど)
メイン級の話が一部除いてほとんど平凡なのが痛い。
というかアコをもっと持ち上げてくれ…。



システム:A
システムまわりは安定。
日常シーンのどっかでも動かしてほしかったなー。



キャラ:A
メインの皆さんが全員凄まじい安定感。
アコ・姉・妹・しま、辺りの演出味付けに脱帽。
さすがというべきか。



総評:B+
シナリオ重視プレイヤーにはおすすめできない。
擬似家族空間好きはまぁ息抜きにやってみたらいいんじゃない程度。
キャラや得ろの豊富さはまぁまぁです。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 
シナリオ    ★★☆☆☆☆ テンポ悪い
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★☆☆☆☆ 
システム    ★★★★★☆ 
使用度     ★★★★★☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 得ろ配分多めの日常ゲー

  

 

遊撃警艦パトベセル〜こちら首都圏上空青空署〜




作品情報:2007年 May-Be SOFT



はじめに:
ぶっちゃけ食わず嫌いで敬遠してたメーカー(ニワカ並みの感想)



音楽:B+
数はそんなにだが種類は豊富で可も不可もなく。OPEDは微妙。
使いどころは良いと思う。



絵:A-
線太めのちょい荒削りで、可愛いと得ろいを両立させたタイプ。
SD系もちょくちょくありつつ立ち絵はある程度の品質と表情数でとくに飽きもなく良い感じ。
CGは出来の浮き沈みが結構あるが、基本的に得ろ可愛い悪くないクオリティ。



シナリオ:A-
正直、中身皆無な抜きげーメーカーとしか思ってなかったから意外というか、まぁ確かに王道的な予定調和な感じだけどちゃんと最後まで作られていて走り抜けているのでプレイしてて面白かった
序盤の掴みで、絵・音楽・システム・描写の配分をかなり割いてプレイヤーをまず引き込もうとしてる感じが好印象。
メインヒロインや他キャラとの共同生活空間ってのも大好物だし、それをしっかり描写するための日常シーンも手抜きをあまり感じない。ワイワイしてる雰囲気が伝わってきた。(個人的にはもっと日常シーン見たかったけど)
パロディは別にどっちでもというかどうでもいい。
ドタバタ感は多少空回りというかベタすぎてなんか微妙な部分もあるっちゃあるけど十分バカゲーできてる部類なんじゃないでしょうか。突き抜けてぶっ飛んでいるかと言われるとまだちょっと甘いと思う。
後半シリアス+抜きげーモードに突入しますが、どちらかを蔑ろにしているなんてことはなく、各キャラごとしっかりシナリオがまとまっている上に(サブ除く)抜き配分もちゃんとある力の入りよう。
キャラとの恋愛過程もそこそこある上に作品の属性的にそこまで重要視しなくても大丈夫なノリがあり不満は無い。先生だけはサブに持っていって欲しくなかったけれども。
テキストは非常に軽いため読みやすさもある反面、顔文字などで表現をする事もあるため冷める人がいるっちゃいる…かもしれないです。
一番バカだなーと思ったのは挿入しつつブースターで上昇して更に嬌声上げてた得ろイベントです。なんつーシチュエーションだ天才か。



システム:A+
文句はほとんどない。
使いまわしは仕方ないとしてもこんな具合に動くタイプの作品を初めてプレイしたので新鮮だった。(ニワカ並みの感想)
空のうどん啜るみたいな、日常で動いてくれるのはかなり嬉しいかもしれない。出来悪くないし。
得ろシーンに関しては賛否両論ありそうだが、アニメーションONOFF設定できるしいい判断だと思う。ちなみに得ろシーンは動かなくてもいいんじゃね派です。
どうしたって本気な得ろアニメのを見慣れてるとクオリティに差が生じるしやっぱ人体だからどこかしら違和感を覚える。
それにレトロな考えだが、やっぱり静止してる一枚絵と声だけ与えてもらって後は脳内で自分の良い様に補完するほうが得ろい。




声とか:
空の人はいつもまったりタイプしかやってないイメージで好きじゃなかったんだけど、クール系を演じるのであれば結構好みという発見をした。
後はやっぱ、みおちーがいい仕事してると思う。台詞に自分の味付けて読んでる雰囲気が伝わってくる。




総評:A-
全体的に良い品質のラインを突っ走っていて楽しめた。
擬似家族空間的な日常や少しばかり吹っ飛んだ設定を絡めたドタバタ系で、得ろも完備。
最高最強みたいな位置づけではないが安定感のある一本だと思いました。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 得ろいがやや不安定気味
シナリオ    ★★★★☆☆ しっかり完走
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 
システム    ★★★★★★ 
使用度     ★★★★★☆ 
総合評価    ★★★★★☆ 所々荒さや安牌はある

  

 

ひだまり




作品情報:2006年 AXL



はじめに:
はい出たー、恋愛感情の神経だけ腐ってて麻痺してる系主人公ー。




音楽:A-
本塁打級のはないがどれも丁寧で聴いてて好印象に感じた。




絵:A
特筆すべきは一枚絵の出来。
日常イベントのCGを結構な割合でSDキャラで描写しておいて、得ろシーンに力を注ぐみたいな感じの作りのせいかもだが、かなり良いかもしれない。
目のハイライトに若干癖のある量産型っぽい雰囲気だが、可愛い:綺麗:得ろいの比率が絶妙な上に、体型の説得力と安定感、ありがちなアングルを排除する、といった工夫がなされている。
この抜ける使えると思うアングルは人それぞれだろうが、ある程度普通の学園物(普通じゃないけど)でこのクオリティは力入ってると感じた。

というか単純に、自分の中での「得ろい体型とアングルってのはこれなんだよ!」というのをかなり近い形で具現化してくれてそれがドハマりしただけ。



シナリオ:B
打って変わって特筆すべきことなし。薄い。塩振ってないポテチ。
メインキャラがある程度集合して住んでる寮みたいな舞台という最高設定があるのに小さく纏まってしまったのが非常に残念。キャラの立ちも悪くないのにな。
庶民カードのスタンプ集めが最初の一回だけで終わりとかお風呂は全員で入る決め事をしたのにその描写無いとかそもそもにぎやかそうにしてるの朝ごはんの時くらいじゃね?とかプレイしてて印象に残らない。
学校やアパートでの日常描写、というかとにかく全ての印象が薄い。と同時に日常イベントの少なさでわりと致命的。
「付き合ってから好きになることもあるだろ」って、まぁわからんでもないけどそれって過程描写投げ出してるだけじゃねーか。結局付き合ってからも終盤に向かうだけで得ろシーン回収くらいしかしないし。

誤解を受けてボコられる主人公、印象薄めの変態悪友、小声からの「今なんか言った?」のコンボの連発、などなど安牌臭もすごい。




システム:B+




総評:B+
バッドエンドでヒロインが死んだり血潮出てきたりするので正直イラっとした。
絵は本当に癖があるものの個人的にはかなり上位に位置すると思うので拝見できて良かったです。
キャラや設定は割りと良いので萌えは若干あるものの、日常やシナリオを重視する方にはおすすめできません。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★★ 体型アングル完璧
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★★★☆☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 凡作

  

 

秋桜の空に




作品情報:2001年 Marron



はじめに:
「汚されたネコミミ幼妻vs受難メイド巫女、監禁白濁汁まみれ屈辱盗撮、もうパンツ返して下さい。マニアエディション」のポテンシャルが凄まじい。




音楽:B
仕方ないけど古臭い安っぽいが多々。
OPとEDアレンジ、暴れユニコーン辺りは良い方か。



絵:B
立ち絵・一枚絵ともに安定感無し。
得ろシーンのCGは意外にも結構見れたりするが、差分無し。



シナリオ:B+
学園物+ファンタジー要素。
よくある感じの心に傷を負っていて人間関係に一本線を引いてるみたいなタイプの流れだが、
前半の学園部分でのイベントシーンをしつこく細かく描写せずトントンと終わらせつつ、軽めのテキストで仕上げているのでダレがこない作りになっている。この点は非常に良い。
学園物のわりにキャラ立ちが良く、日常内容も笑える
付き合う過程が薄い気がするが前述のこともあってかそこまで気にはならなかった。
シリアス入った途端駆け足になるのと全員水晶持ってるってのはなんだかなぁって感じだったけど。



システム:B-
紙芝居やなぁ。UIもださいし。
OSのせいで動作しない場合は有志の方が配布して下さってるツールで解決。



別件:
ゲームとは関係ないがドラマCDの出来がかなりいいので、作品が気に入った人は購入してみるのもあり。
声ついてるしBGMはゲーム中のモノも使用しているのですんなり入りやすい。



総評:B+
声無しだが学園モノのわりにテンポが良く楽しくプレイできる部類。
終始大笑いを期待するような出来ではないが普通のかったるい&だだ甘なテンプレ学園に飽きた人はおすすめ。(爆笑*1ゲーってのは美化してると思う)
締めはやや失速気味だが、キャラ個性とシナリオのバランスが程よい、荒削りな惜しい良作


-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆ 品質低め
シナリオ    ★★★☆☆☆ 読みやすい(=やや軽い)
音楽      ★★☆☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★☆☆ 
システム    ★★☆☆☆☆ 
使用度     ★★★☆☆☆ 
総合評価    ★★★★☆☆ 面白いが総合力は若干低め

  

 
 

*1:そもそも「爆笑」って複数人の表現だし。

虹を見つけたら教えて。




作品情報:2004年 ACTRESS



はじめに:
序盤→「なんだこのクソゲー
中盤→「なんだこのクソゲー
終盤→「なんだこのクソゲー
全ルート終了→「なんだこのクソゲー



音楽:B-
正直最悪。BGMもOPEDもそうだけど作品の雰囲気にまるで合ってないモノばかり
静かめで神秘的な雰囲気のもあるっちゃあるけど基本的にほとんどズンドンズンドンうるさい。アホか。
流すタイミングとかチョイスも終わっている。
音楽の出来がそこまで悪くないのだけが救い。



絵:C+
立ち絵と一部1枚絵がまともなだけ。
他のイベント絵が同人レベル。特に塗り。
スケジュール管理がずさんだったのかグラフィッカーが糞だったのか知らんがあの下着の塗り方(描きこみもだけど)は正直笑えないレベル。
9000円も出してこれは無い。



シナリオ:B-
関係を築く過程が短すぎて、全員がばらばらになる悲壮感やショックを煽れていない。その前提となるワイワイガヤガヤ期間をもっとじっくり描写しないとこっちとしては「ポカーン」である。
前提が薄い上に、そもそも恋愛部分も一人と肉体関係持ったまま他ヒロインの方が好きなんだとかぬかしてケジメつけずに普通に付き合いだすおかげで全然主人公にも感情移入できないという意味不明な構成。
というか日常描写がかなり・・・いやだいぶつまらない。序盤から終盤にかけてずっとそんな具合で相当ダレた。
複線が散りばめられてるがある程度「ああそうなんだー」みたいなモノしか最終的に待ち受けていない。
あとハーレムルートの全ヒロインの言動が完全に別物。夢オチにしとけよあんなクソルート。
ジトっとした人間の(恋愛)感情をテキスト読みながら感じれたこと、が良かったかなくらいの出来。




声:A
泣きが巧い。あとえろい。



システム:B
設定色々できるのは良かったけどもうちょいシンプルでも。
既読文章の色は弄れるけどクソだった。



総評:C
わかってたことだけど他人のレビューはアテにならんというのを再認識…。(自分のぶろぐの存在意義全否定になるが)
個人的には満遍なく低空飛行という凡作以下という結果に。
えろは多いから評価できるとすればそこくらいか。



-分かり易いまとめ-
絵       ★☆☆☆☆☆ 下着の塗りとかグラデーション貼っただけっすか?(笑)
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 
音楽      ★★☆☆☆☆ 
個人的お勧め度 ☆☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★☆☆☆ 
使用度     ★★★☆☆☆ 
総合評価    ★☆☆☆☆☆ 

  

 

 

ド田舎ちゃんねる5 〜こちら鈴音学園放送部〜




作品情報:2010年 はむはむソフト



はじめに:
なんでこうも引き際を読めてない殴る蹴るのやり取りを何度も何度も繰り返す習慣が並ゲーには見受けられるのか。いい加減にしろよ。
あとタライの効果音なんとかならんのか。全然痛そうに感じない。



音楽:B+
ちょっと古臭く感じるけど割りと良い方かも。
ED曲もそこそこ。



絵:B+
ボリュームと得ろさだけ取れば結構上質な位置だと思う。
ただパッと見したときの違和感が非常に目立つ。立ち絵(主にサブキャラ)と一部CGはほんと3年前の品質なのか?と疑うレベル。



シナリオ:B
じわりと面白くなってきたと思ったら息切れして最後まで完走できず平凡学園エンディングパターン。
なかなか面白く見れたイベントシーン(番組内容)も初めのうちだけでわりと中盤序盤は滑ってる感じが結構している。まさに息切れしている。一部面白い部分もあるが。
恋愛要素もなんかもう幼馴染でみんな最初から好感度MAX状態をいいことに、浮きも沈みもありゃしない展開が多々。そんな状態でイイ話っぽいのが最後の方こられてもこっちとしては「ポカーン」である。
笑える作品だとは思うが色々捻ってる割に普通の学園モノと大差ない笑いレベルというか…。パロディやら演出は凝ってるけど大笑いはほとんどない。
結局のところ各キャラがぶっ飛んでおらず弱いのが敗因だと思う。
ちょっとした属性がついただけの一般学生キャラで読み手を笑わせるのってかなり難しいし、どっちかというと日常イベントで萌えやほのぼのを狙う方が楽。(それすらできてない作品もあるが)
属性はロリ教師とか巫女とか備わってるんだが、個性をもっと色濃くするか頭のネジ飛んでる設定つけるか何かして展開しないとドタバタ感もないし勢いもつかない。そもそももはやそういうのありふれてるし。



キャラ:A
最初うーん?だったけど声優が全員凄い。癖はあるがハマればかなりイイ線いきそう。



システム:A
手が込んでいる。しっかり作ったんだなぁというのは物凄く伝わった。
他作品もこれくらいやってほしい。
UIとかはダサいと思うけど、演出はかなり良かった。



総評:B+
パッケージ見て大笑いするがために購入するみたいな意気込みだと肩透かしくらいそうな出来。
後半は抜きゲー配分なので使用目的だと結構使えたりする。
絵が所々酷い。



-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 相変わらず幼馴染テンプレがうざい
音楽      ★★★☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★★★★ 
使用度     ★★★★★☆ バリエーション多し
総合評価    ★★★☆☆☆ 

  

とらいあんぐるハート2



作品情報:1999年 ivory


はじめに:
最終的な個別シナリオの展開や腹を抱えて笑うような日常描写があるわけでもないのに、ハマる人はとことんハマるまさしく日常マニア御用達作品。
日常・恋愛どちらの描写もある程度丁寧に作られており、登場するヒロインも嫌味な部分が無く素直にプレイできる。
マップ内移動や選択肢が多いのはネックだが、それゆえに会話や雰囲気も出ておりプレイヤーが女子寮内の生活を疑似体験もしくは第三者視点で覗いてる風に感じることができ、プレイしていく上での没入感は凄い
恋愛部分も、特定のキャラと付き合うことになったりしても擬似家族空間が崩壊することはなく、巧いこと環境を変化させつつ暖かく迎え入れてくれるといった微笑ましい世界観。なおかつ付き合って得ろが発生した後にもそのまま日常描写が発生したりヒロインの成長などが描かれていたりと投げっぱなしじゃないのも好印象。
主人公も誠実で大人なのでプレイしててまったくイライラがない。



音楽:B



絵:B+
やはりだいぶ癖があると思われる。
背景の使いまわしとかも多い。
春夏秋冬で立ち絵の服装変わるのは凄い。



シナリオ:B+
シナリオ自体は普通だし平凡だが、冒頭で言ったそういった雰囲気作りのおかげでプレイし終わった後の余韻が心地よく感じることのできるゲーム。
共通日常の豊富さと質は必見
反面シナリオを重視するのであれば微妙。



総評:B+
シナリオではなくキャラ萌えや雰囲気に比重を置くのであれば間違いなく良作。



-分かり易いまとめ-
絵       ★★☆☆☆☆ 
シナリオ    ★★★☆☆☆ 
音楽      ★★☆☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★★ 共通ルートマニアに 
システム    ★★☆☆☆☆ 選択肢が多い
使用度     ★★☆☆☆☆ 
総合評価    ★★★★★☆