ひだまり




作品情報:2006年 AXL



はじめに:
はい出たー、恋愛感情の神経だけ腐ってて麻痺してる系主人公ー。




音楽:A-
本塁打級のはないがどれも丁寧で聴いてて好印象に感じた。




絵:A
特筆すべきは一枚絵の出来。
日常イベントのCGを結構な割合でSDキャラで描写しておいて、得ろシーンに力を注ぐみたいな感じの作りのせいかもだが、かなり良いかもしれない。
目のハイライトに若干癖のある量産型っぽい雰囲気だが、可愛い:綺麗:得ろいの比率が絶妙な上に、体型の説得力と安定感、ありがちなアングルを排除する、といった工夫がなされている。
この抜ける使えると思うアングルは人それぞれだろうが、ある程度普通の学園物(普通じゃないけど)でこのクオリティは力入ってると感じた。

というか単純に、自分の中での「得ろい体型とアングルってのはこれなんだよ!」というのをかなり近い形で具現化してくれてそれがドハマりしただけ。



シナリオ:B
打って変わって特筆すべきことなし。薄い。塩振ってないポテチ。
メインキャラがある程度集合して住んでる寮みたいな舞台という最高設定があるのに小さく纏まってしまったのが非常に残念。キャラの立ちも悪くないのにな。
庶民カードのスタンプ集めが最初の一回だけで終わりとかお風呂は全員で入る決め事をしたのにその描写無いとかそもそもにぎやかそうにしてるの朝ごはんの時くらいじゃね?とかプレイしてて印象に残らない。
学校やアパートでの日常描写、というかとにかく全ての印象が薄い。と同時に日常イベントの少なさでわりと致命的。
「付き合ってから好きになることもあるだろ」って、まぁわからんでもないけどそれって過程描写投げ出してるだけじゃねーか。結局付き合ってからも終盤に向かうだけで得ろシーン回収くらいしかしないし。

誤解を受けてボコられる主人公、印象薄めの変態悪友、小声からの「今なんか言った?」のコンボの連発、などなど安牌臭もすごい。




システム:B+




総評:B+
バッドエンドでヒロインが死んだり血潮出てきたりするので正直イラっとした。
絵は本当に癖があるものの個人的にはかなり上位に位置すると思うので拝見できて良かったです。
キャラや設定は割りと良いので萌えは若干あるものの、日常やシナリオを重視する方にはおすすめできません。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★★★ 体型アングル完璧
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★★★☆☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 凡作