遊撃警艦パトベセル〜こちら首都圏上空青空署〜




作品情報:2007年 May-Be SOFT



はじめに:
ぶっちゃけ食わず嫌いで敬遠してたメーカー(ニワカ並みの感想)



音楽:B+
数はそんなにだが種類は豊富で可も不可もなく。OPEDは微妙。
使いどころは良いと思う。



絵:A-
線太めのちょい荒削りで、可愛いと得ろいを両立させたタイプ。
SD系もちょくちょくありつつ立ち絵はある程度の品質と表情数でとくに飽きもなく良い感じ。
CGは出来の浮き沈みが結構あるが、基本的に得ろ可愛い悪くないクオリティ。



シナリオ:A-
正直、中身皆無な抜きげーメーカーとしか思ってなかったから意外というか、まぁ確かに王道的な予定調和な感じだけどちゃんと最後まで作られていて走り抜けているのでプレイしてて面白かった
序盤の掴みで、絵・音楽・システム・描写の配分をかなり割いてプレイヤーをまず引き込もうとしてる感じが好印象。
メインヒロインや他キャラとの共同生活空間ってのも大好物だし、それをしっかり描写するための日常シーンも手抜きをあまり感じない。ワイワイしてる雰囲気が伝わってきた。(個人的にはもっと日常シーン見たかったけど)
パロディは別にどっちでもというかどうでもいい。
ドタバタ感は多少空回りというかベタすぎてなんか微妙な部分もあるっちゃあるけど十分バカゲーできてる部類なんじゃないでしょうか。突き抜けてぶっ飛んでいるかと言われるとまだちょっと甘いと思う。
後半シリアス+抜きげーモードに突入しますが、どちらかを蔑ろにしているなんてことはなく、各キャラごとしっかりシナリオがまとまっている上に(サブ除く)抜き配分もちゃんとある力の入りよう。
キャラとの恋愛過程もそこそこある上に作品の属性的にそこまで重要視しなくても大丈夫なノリがあり不満は無い。先生だけはサブに持っていって欲しくなかったけれども。
テキストは非常に軽いため読みやすさもある反面、顔文字などで表現をする事もあるため冷める人がいるっちゃいる…かもしれないです。
一番バカだなーと思ったのは挿入しつつブースターで上昇して更に嬌声上げてた得ろイベントです。なんつーシチュエーションだ天才か。



システム:A+
文句はほとんどない。
使いまわしは仕方ないとしてもこんな具合に動くタイプの作品を初めてプレイしたので新鮮だった。(ニワカ並みの感想)
空のうどん啜るみたいな、日常で動いてくれるのはかなり嬉しいかもしれない。出来悪くないし。
得ろシーンに関しては賛否両論ありそうだが、アニメーションONOFF設定できるしいい判断だと思う。ちなみに得ろシーンは動かなくてもいいんじゃね派です。
どうしたって本気な得ろアニメのを見慣れてるとクオリティに差が生じるしやっぱ人体だからどこかしら違和感を覚える。
それにレトロな考えだが、やっぱり静止してる一枚絵と声だけ与えてもらって後は脳内で自分の良い様に補完するほうが得ろい。




声とか:
空の人はいつもまったりタイプしかやってないイメージで好きじゃなかったんだけど、クール系を演じるのであれば結構好みという発見をした。
後はやっぱ、みおちーがいい仕事してると思う。台詞に自分の味付けて読んでる雰囲気が伝わってくる。




総評:A-
全体的に良い品質のラインを突っ走っていて楽しめた。
擬似家族空間的な日常や少しばかり吹っ飛んだ設定を絡めたドタバタ系で、得ろも完備。
最高最強みたいな位置づけではないが安定感のある一本だと思いました。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★★☆☆ 得ろいがやや不安定気味
シナリオ    ★★★★☆☆ しっかり完走
音楽      ★★★★☆☆ 
個人的お勧め度 ★★★★★☆ 
システム    ★★★★★★ 
使用度     ★★★★★☆ 
総合評価    ★★★★★☆ 所々荒さや安牌はある