ひとつ飛ばし恋愛



作品情報:2013年 ASa project


Win2000で動作確認。


はじめに:
何を勘違いしたのか、基地外キャラの展開具合にがっかり
たぶん大抵のユーザーは前作の、アホだけど実は勢いだけじゃない微笑ましい擬似家族空間(仲良く騒いでる雰囲気やら)を期待して買ったであろうが、見事にその期待の遥か下をいってくれた。



音楽:B
良い曲と駄目な曲の落差が激しいのと、作品や場面にマッチしてないのが多い。



絵:B+
えろCGは豊富だが相変わらず安定感ない。
むしろ立ち絵は劣化気味。



シナリオ:B
前々作と同じでテーマがほとんど機能していないというか、新密度0からの舞台になった途端凡作になりすぎ。
多少笑える箇所はあるものの、全キャラ達の繋がりを感じるシーンは少ないので主人公の学校生活の雰囲気を楽しく味わえるということはあまり無い。
主人公に突っ掛かってくるサブキャラ(姉妹とか)がクドくてテンポも悪いし、たいして好感持てない連中と花見イベントしても全然面白くない。親父とか関係性薄すぎる男友達とかあの辺もうほんといらないだろ。
そもそもメインと対になっているサブの方が魅力度でいったら上なのにそのサブとのイベントも薄いから「ひとつ飛ばし」ても「だから?」って感じで特に何も思わないというか。製作の狙いが外れているように感じる。
なんていうか、展開が読める・大した山場がないの二重苦が個別ルートに待ち受けているのが致命的。たとえば園原ルートだと、対になってる妹が嫌ってるように見えて結局好きとか言い出して後半ごにょごにょなるんだろうなって思ったら本当にその通りに予定調和しかこなくて、それだけの王道ならまぁ普通なんだけど共通での作りこみとか日常も薄いから逆にサブにしゃしゃり出られてもただひたすらに冗長感増してるだけな始末
後半抜きゲーに突入するのもテンポ崩してて配分悪いなぁと思った。

今作の顔芸キャラは、正直メタとシモがしつこい上に愛嬌もくそもないただ気持ち悪いとしか感じない顔芸ぶっこんでくる辺り限界を感じた。
全く持って面白くないというわけじゃないが、周りのキャラがそこそこ純粋系が多くてこいつの受け皿が少ないから平凡日常で突如乱発されても金髪が浮きまくり、食傷気味でもう黙っとけよお前状態
千乃辺りの方がマイルドに仕上げつつさらっと面白いテキストが多かったりで安定感があった。



システム:B+



総評:B
前作のノリで買うと途中放棄の可能性が大。
客観的に見ても共通がちょっと面白くて個別が平凡な出来。
桜ルートはまだマシだが他の個別は休憩挟みつつじゃないとプレイ放棄しそうだった。


-分かり易いまとめ-
絵       ★★★☆☆☆ 
シナリオ    ★★☆☆☆☆ 
音楽      ★★☆☆☆☆ 
個人的お勧め度 ★☆☆☆☆☆ 
システム    ★★★★☆☆ 
使用度     ★★★☆☆☆ 
総合評価    ★★★☆☆☆ 前作はまぐれか・・・