で、感想。

8/28追記。
春色攻略終わり。

簡単な感想はそちらのページ更新でもするとして。
なんか久しぶりにPCゲーをちゃんとやりぬいたような気がしてなんか知らんけど達成感。
そして月石のClearでも感じてたことだけど、遠野そよぎさんやっぱり良い。
なんつーか上手い。台詞をただ読んでるんじゃなくて、自分なりに感情を込めて台詞を読んでるってのが伝わってくる、素敵な声優さんですね。
藤澤暁さんが最高に好きだったけど、これは並ぶ勢い・・・。
競演してる作品とかあったらマジで俺得です。


攻略した順は
くー→桔梗→みなみ→撫子→このは
攻略した順番に感想でも。


共通していえるであろう事:
とりあえず攻略キャラクター変更するところから始めてくれませんかと小一時間ry
黒井先輩と千夏と妹と皐月さんを追加してくださいわりとマジで。黒井先輩とか嫌々で研究会入ってみたいなシナリオ作れちゃう気がする。妹キャラもわりとうざさを感じないタイプでよかった。しかしサブキャラだからこそ良い味が出てたんだろうなという気がしないでもないです。
シナリオに関して言えば全体的に伏線が張れていない。というか弱い。物語が予定調和って個人的には面白くないです・・・。
演出面で言えばかなりクオリティーはいいんじゃないかと。主人公の目線で画面が動くような工夫が凝らされていたり、立ち絵だけでもキャラが動いているような演出、そして題名にもある桜の花吹雪。その辺りは臨場感がありとてもよかったです。
全体的に一枚絵がなんかパッとしなくて立ち絵の方が魅力的。
塗りが下手なのか原画が元々ダメなのかよくわかんないけど、一枚絵のキャラはなんかほとんどが可愛くないです。パーツが崩れてたり捉える角度が微妙だったりでなんか生かせてない感がバリバリする。
撫子とこのはあたりはなんか優遇されてた感はあった。絵・シナリオ共に。
あとお嬢様キャラのしゃしゃり具合が半端じゃなくてかなりイラっとします。
撫子がやきもちを焼いているのもわかるしそのやり取りが行われるのも理解はできますが、いくらなんでもしつこすぎ。そういった恋愛模様を日常のシナリオとして展開させたいのはわかるけど、ちょっと読み直せばこれはうざいだろしつこいだろってわかる頻度と量。それじゃ感情移入どころから気持ちが離れる。
キャラ的には悪くないし容姿も好きな感じだったのにそれの所為で全く惹かれる事がなかった。
あんまり押さない主人公にもだけど。こういうタイプの主人公は好きではないです。
一応そういった感情である主人公にも理由があったんだけど、なんか納得いかない。


クーデルハイツ:クールロリ
伏線は割と重たいことなのになんかさらっとその理由話したりとか好きになったとか言い出して「は?」みたいな感じではあったけど時間的な過程を考えるとまぁおかしくはないのかなぁ。人見知りな性格が治っている途中ってのもあったから打ち解けるきっかけにもなったんだろうと勝手に拡大解釈しておく。
で?歌声は?期待させておいて一回も歌声聴かなかったんですけど。何この回収詐欺。残念すぎる。あれだけ両親と歌と感情を結びつけておいて歌うシーンが無いとか意味不明なんですけど。
あと事故ったのはまぁ置いとくとして、このはマジ空気。エピローグで触れるというか話題にすら出てこなかったって酷すぎワロタ。せめてどうなったかの近況くらいほしいかった。
と思って全員攻略まですすめてみたらあの様子だと他ルートだとこのはが完全に記憶から抹消されていくことになる件について。せつなすぎるだろ・・・。


桔梗:クール先輩かと思わせといてよくわからん照れ屋
地に足がついた(?)シナリオ。いや使い方はおかしいんだけど、つまりは普通の現実的なお話ってことです。なんだけど、消化不良というか、普通のシナリオで回収下手というか展開下手というか。もったいない感じでした。厳しい家のヒロインと付き合って親と対立→戦争勃発みたいなシナリオはありがちで、ここをどう乗り切るかみたいな部分をどう描くかによって面白さはかなり変わるんですけど、桔梗ルートはその主人公の頑張りどころを全部ぶん投げて省きやがりましたシナリオでした。あんだけ積み上げといて全部投げっぱなしジャーマンっすか・・・。
あと、桔梗が頑張っている原点、女の子らしくなりたいの先にある店を持ちたいという目標があったんですけど、最後の最後でそのお店が近くにあって今度行こうぜみたいな流れがあって、いや行こうぜじゃなくて行けよと。もう偶然でもなんでもいいから街でその喫茶店見つけてとかそんな流れにはできなかったんですか。むしろそれかエピローグをあんなだらだらシナリオ垂れ流すより、もう何年後かの話にぶっ飛ばしてヒロインが店持ってて主人公に向かって冗談混じりに「いらっしゃいませ」みたいなやり取りがあるほうがまだ納得できる。一枚絵どかんと持ってきてメイド服着てたりとか。メイド服の流れも一応あったし。なんだか全体的に山とか谷を全く感じることがないシナリオでした。
あと、黒井先輩ルートまだ?容姿言動ともにゲーム内ではかなりヒットしたキャラなんですが。


みなみ:アホお姉さんじゃっかん天然
なんでこんな関係薄いお姉さんを無理やり出すんだろと思ってたら3姉妹の一人かよみたいな。そういった驚きがあって結構びっくりした。
シナリオの方も割と無難なラインとボリューム。ただひたすらに無難です。また事故っすかみたいなあれはあったけど。
過程とかも全然問題はなく、何より予想してたより可愛いという良キャラ。ただ、正直皐月さんの攻略ルートがかなり欲しかった。


撫子:幼馴染キャラ特有のうざさを保つお嬢様キャラ
シナリオは長いというかだるい。
昔作った卵焼きとか昔の撫子とか色々膨らませられる材料があるのにわりとその辺りすんなりスルー気味。家の事もなんだか大事になってたけど普通に登校始めててなんで焦燥感煽ったの?と疑問。
物凄く大事だったり大変な出来事が起こっているのは理解できてるんだけど、展開だったり演出が足りていないのか読者置いてけぼりな感がした。やってみればわかると思うんだけれども、ああなんか出来事が起きたけどなんか気付いたら終わってた、みたいな感じ。つまりはあんまり感情移入ができなかった。
撫子とこのはでメインを分けているのであれば、10年前のイベントにも撫子絡ませて回想シーン持ってきた方が良かったんじゃないかなと回想厨は言ってみる。年齢的にも撫子が昔告白した時期とこのはが泣いてた時期は被ってないと思うし。


このは:暢気陽気やや不思議ちゃん
一番良いであろうと思われるシナリオ。
がしかし並み程度。
他ルートではわからなかったけどメインで攻略していくと物凄く可愛い魅力的なキャラであることがわかるし、シナリオが面白い。笑えるシーンが何故かこのルートだけ豊富であるし主人公の核心にも迫るので。
しかし、人間に転生した理由とか後のこじつけっぽくてご都合主義な感バリバリだし、そもそもなんで10年前に主人公はあそこに居たのかさっぱりわからない(モノクロ背景見る限り校内だしそれが確定するとしたらあの学校に年齢的に主人公はまだ通ってなかったわけで)。それを全部アリだと思ったとしても、強く思う感情と言われる恋心ってやつも、初めて会っただけでそこまで子供陸がこのはの事を好きになれる気がしないと思うしとなると別に感情レベル的には強い思いではなかったような。どっちかというと助けたいって気持ちの方が大きかったんだと思うから、オープニングで言ってた「きっと恋をするよ」にどうしても伏線を引っ掛けたくて恋心という感情を吸い取るようにしたのかななんてひねた考え方をしてしまいます。
といった具合に、多少疑問が残るお話でした。


ちなみにゲームをプレイするのであればこのはを最後に残しておくと、他ルートで少しずつこのはの片鱗が見えてきて面白いと思うのでおすすめします。