残暑お見舞い申し上げます。
■2キャラだけやれば終わっていい
ライターによってキャラやシナリオにかなりの相違が発生しておりもう作品別にしろよと言いたくなった。
作品情報:2008年 めろめろキュート
音楽:普通
絵:秀逸
シナリオと総評:良いけど悪い(後述)
結論から言うと、もったいない。
プレイをしていると気付くのだが、ルートごとによって相違点が多々ある。
それが少しのズレならまだ納得もできたのだろうが、これがもうキャラの言動やテキストの勢いさえ違うもんだから、プレイヤー側からするとどうなんだこれは?と首をかしげる内容になってしまっているのだ。
シナリオの流れとしては、共通ルートと個別ルートの2つから成るもはやおなじみの構成で作られたゲーム。
そして共通ルートから感じることだが、テキストがとても読みやすい。というか単純に面白い。
あっさりしつつも思わず「ふっ」と笑ってしまう日常描写、ヒロインの絶妙な貞操レベル、主人公の性格、その他諸々の要素が巧く混ざり合って、なんだかよく分からない変な勢いでプレイヤーを納得させ、楽しませてくれる魅力がある。
これが個別ルートでも続けばそれこそ良作だったのだが、実はそうではないのがこのゲームの欠点だ。
この魅力を感じる事ができるルートは共通と一部のキャラだけで、その他のルートは本当に無難な田舎学園モノ。
今まで良い勢いだったキャラクター達は型にはまったような普通レベルに収まり、テキストも比例して普通へ。
どうしてもランクダウンが否めない。
良い印象のまま終えるのであれば、思い切って一部のキャラだけ攻略して終わるというのも手かもしれない。
絵については、これがなかなか、クオリティが高い。
立ち絵に至っては完璧と言ってもいいレベルなキャラクターが数人いる。
こういったゲームでの大事な要素の一つが上質なのは評価できる点だ。
もしプレイはするけど楽しんで終わりたいというのならば、壬生→華奈→終了 の流れでプレイすることをおススメする。
特に華奈は第一線で戦えるほど秀逸なキャラクターだと個人的には思うのです。